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アンビリーバボー

アヒルが行方不明の女性を探しあて、殺人事件の謎を解く

行方不明者の捜索活動では、多くの場合、嗅覚の鋭い犬が活躍します。しかし、米国ノースカロライナ州では、行方不明者の事件を「アヒル」が解決しました。

同州バンコム郡警察のマーク・ウォーカー巡査部長は「お手柄のアヒルにメダルをあげたい」と語っています。

事件を解決したアヒルは事件現場付近の住人が飼っていたペットでした。

アヒルは散歩中に逃げ出し、コンテナハウスの下をよちよちと歩いていました。なかなか出てこないアヒルを追って、飼い主がコンテナの下に潜り込みます。ところが、そこにはアヒルだけでなく、奇妙な容器が置かれていたのです。

不審に思った飼い主が容器を開けてみると、入っていたのはなんと人間の遺体。検死の結果、遺体は数年前から行方不明になっていたネリー・サリバンであることが判明しました。

ネリーは、孫娘のアンジェラ・ワムスリーとパートナーのマーク・バーンズとともに、かつてこのコンテナハウスに住んでいた93歳の女性です。認知症を患っており、介護が必要でしたが、もう何年もその姿を見た隣人はいません。

アンジェラとマークは2020年12月に詐欺、動物虐待、武器の不法所持、薬物犯罪などありとあらゆる軽犯罪の容疑で逮捕されています。同時に祖母の死亡隠蔽の容疑もかけられていました。

2人は祖母ネリーが失踪した後も、老婦人の年金を受け取り続けていたのです。警察は2人が祖母を引き取ってすぐに殺害したのではないかと疑っていましたが、遺体が見つかっておらず、真相は闇の中でした。

今回、アヒルのおかげで、ようやく真実が明らかになりました。遺体が発見され、検死の結果、ネリーが殺害されたことが確認されたのです。

2人の容疑者はすでに刑務所に入っていましたが、さらに殺人容疑がかけられました。失踪事件の結末としては最悪の結果ですが、真実が明らかになったことで犯人2人は正当な処罰を受けるでしょう。

捜査を担当したウォーカー巡査部長は「お手柄のアヒルにメダルをあげたい」と語る一方で、この凶悪な事件の犯人が人命をあまりにも軽視していることにショックを受けたと話します。高齢の祖母は、認知症を含む健康問題に苦しんでいました。「彼女は、自分を最も愛してくれるはずの人たちから介護を受ける代わりに、最悪の形で正反対の仕打ちを受けたのです」とウォーカー巡査部長は語っています。

出典:dailymail
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