ネットで話題
下着ブランドが体に障害のあるモデルを起用する
日本でも展開中の下着ブランドaerie(エアリー)。アメリカ生まれのこのブランドは、他の下着ブランドとは一線を画したテーマを設定しています。広告やプロモーションで、下着やアパレル業界の通念に真っ向から立ち向かっているのです。
「The Real You is Sexy / ありのままのあなたが魅力的」というテーマで、スーパーモデルの起用も写真の修正も行っていません。オンラインショップサイトでも、登場するモデルは様々な体型の普通の女性たち。でもモデルの多様性は、体型や人種に留まりません。
最新のキャンペーンでは、慢性的な病気や障害をもつ女性たちもモデルとしてカメラの前に立っているのです。
ダウン症の人、車いすで生活する人、人工肛門(ストーマ) を付ける人、インスリン注射を受ける人…普通に生活しているのに、当事者でもない限り彼女たちの存在を知る人はほとんどいません。
これまで、こうした女性たちの姿を広告で、まして下着ブランドのモデルとして目にすることはどこの国でもありませんでした。このキャンペーンが開始して以来、アメリカ国内で大きな反響を呼んでいるのはもっともです。「これを見たとき、泣いてしまった」ある母親はTwitterにこう綴っています。「糖尿病の娘が病気のことを以前ほど気にしなくなった。ありがとう」
I literally cried when I saw this today. Thank you @Aerie for making my daughter a little less self conscious about her diabetes #realpeople #tidlookslikeme pic.twitter.com/rPKr4nNFoY
— Jennifer Smith (@Mizz_j_smith) 11. Juli 2018
車いすで生活するアビー・サムズもモデルのひとり。「障害や慢性的な病気の人たちをありのままに見せてくれたのは素晴らしいことだと思う。私たちはここにいる。メディアに出た私たちの姿を見て、自分と同じだって自信を付けてくれる人がいっぱいいる」とアビー。
モデルたちの自信に満ちた美しい笑顔が印象的です。私たち消費者が誰かの真似をする必要なく、今の自分のまま気持ちよく着ることのできる服や下着ブランドがこれからも増えていくといいですね。
