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飢えてあばら骨の浮いていたワンちゃんの劇的なビフォーアフターを見て

アメリカ・ニューオーリンズで、動物愛護団体の職員がそのワイマラナー犬を発見した時、ひょっとするとあまりのことに涙が溢れてしまったかもしれません。

飢えて痩せほそり、犬というよりはガイコツのように見えたからです。

動物福祉団体の副署長であるディアナ・テオスさんも、長い職歴の中でこんなにもひどい状態にまで痩せ細った犬を見たことはありませんでした。

深刻な栄養失調に苦しんでいることは火を見るよりも明らかでした。極度の飢餓状態によりで衰弱し、生命を保っていることが奇跡のような状態だったと言います。

痩せ衰えたその犬、アレックスは、慎重なプランにそって、栄養が与えられていきました。

職員たちにとって第一の優先事項は、まずアレックスの体重を増やすこと。保護されて24時間で、アレックスはなんと1キロも体重を増やしました。

しかし職員たちにとって、もっともショッキングな瞬間は、アレックスを見つけた時ではありませんでした。

アレックスの胃のレントゲンを撮った職員たち…胃の中にはっきりと写っていたのは、石と木の枝でした。空腹のあまり、そんなものまで口にしていたのです!

すぐに手術が必要でした。獣医は慎重に胃の中から、それらのあまりにも悲しい食事の残骸を取り除いたのです。するとどうでしょう。手術後、アレックスは見違えたように顔色が良くなり、どんどん体重が増え、普通のワンちゃんのような容貌を取り戻していったのです。

愛護団体の職員がことの顛末をFacebookにシェアしたため、ニューオーリンズの市民たちはアレックスについて知ることとなりました。

そんな過酷な運命からサバイブした勇敢なワンちゃんとして有名になり、今ではアレックスはニューオーリンズ中の人気者です。

通りかかる車はアレックスを見ると軽くクラクションを鳴らして挨拶し、子供が手を振ってきたり、おやつをくれたりするそうです!

36キロにまで体重を増やしたアレックス…

優しい里親が見つかるまで、そう時間はかかりませんでした。

ダイアン・ランディーンさんが、今のアレックスのお母さん。アレックスはダイアンさんの家で、他の2匹のワイマラナーと一緒に暮らしています。

アレックスは今ではすっかり健康に見えます。ダイアンさんによると、アレックスはとっても情熱家。そんなアレックスを見ていると、自分も前向きに生きる意思が湧いてくるそうです。

ガイコツのようだったあの頃のアレックスはもういません。

そればかりか、今アレックスが周りを見渡せば、自分のことを愛してくれる人、応援してくれる人ばかり。どんなに辛い時も、諦めてはいけません。人生は、生き延びるに値するものなのですから。辛い体験を生き抜いたアレックスが今後末永く幸せに暮らすことができますように!

プレビュー画像:  /© Facebook/Southern Animal Foundation