ジョーク
ジョーク: どうしてもヘリコプターに搭乗したかった男
航空見本市を毎年訪れる夫婦がいました。そして夫は毎年のように妻にこう言うのです。
「ねえ、ヘリコプターで飛んでみたいんだ」
妻の返事はいつも同じです。
「そうね、でもね、ヘリコプター飛行体験は50ドルもするのよ。たかが50ドル、されど50ドルなのよ」
ある年、再び見本市に足を運んだ夫婦。夫は妻にこう言います。
「なあ、わしはもう85歳じゃ。もし今回ヘリコプターに乗らなければ、もう二度と乗る機会もないかもしれん」
「そうね、でもね、50ドルもするのよ。たかが50ドル、されど50ドルなのよ」と妻。
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偶然にも夫婦の会話を聞いていたヘリコプターの操縦士は二人に話しかけます。
「お二人に提案があるのですが、私がお二人をちょっとした遊覧飛行にお連れするので、もし飛行中ずっと静かにしていられたら、搭乗代は頂きません。でも、もし一言でも口を開いたら、50ドルお支払い頂きます」
夫婦は提案を受け入れ、さっそく飛行開始です。操縦士は操縦技術を駆使して可能な限り大胆でスリリングな飛行を展開します。しかし、夫婦は黙ったまま。ついに全ての飛行テクニックを惜しみなく披露しますが、搭乗席からは悲鳴すら聞こえませんでした。
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ヘリコプターが地上に戻ると、操縦士は振り向き、後部座席の夫に言いました。
「全く驚きましたよ。お二人に悲鳴を上げてもらおうと、かなり頑張ったのですが、一声も上げませんでしたね。感心しました!」
すると夫はこう返します。
「実はのう、もうちょっとで悲鳴をあげそうだったんじゃよ。妻が落ちたときにな。でもたかが50ドル、されど50ドルじゃろ!」
