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すごい人たち

「大切なのは楽しむこと」105歳が100メートルを完走し世界記録を更新

ジュリア・ホーキンスのニックネームは「ハリケーン」。

その名にふさわしい元気いっぱいの105歳は、教師を退職した後、果敢にさまざまなスポーツに挑戦し、その過程であらゆる記録を更新しています。

2021年11月、ジュリア・”ハリケーン”・ホーキンスは、105歳にして米国シニア・オリンピック・ゲームズで100メートル走の105歳以上の部の世界記録を更新しました。記録は1分2秒95で、実は105歳の女性としては世界初の記録。完走したこと自体が世界記録なのです。でも、彼女は自分のパフォーマンスに少し失望しています。

「家族や友人が応援に来てくれて嬉しかったけれど、本当は1分を切りたかった」と、優勝後のコメントでジュリアは冷静に語っています。

元教師のジュリアは、背筋が伸び、溌剌とした105歳。日々、大会に向けてハードなトレーニングを積んでいます。

もともと運動を始めたのは健康維持のためでしたが、ジュリアは何よりも「楽しむこと」を大切にしています。

「できる限り走り続けたい。走ることを楽しんでいるし、大好きなのよ」

ジュリアがスポーツ大会に参加するようになったのは80歳になってから。当時はシニアの自転車競技に参加し、金メダルを何度も獲得。さらに、ランニングを始めたのは、100歳の誕生日を迎えた後というから驚きです。2017年には100歳以上における100m走の記録を更新し、現在はさらに上のクラスで記録を更新し続けています。

ジュリアの年齢層にはライバルがあまりいませんが、ジュリアに熱い視線を送っている100歳のスプリンターがいます。それはダイアン・”フラッシュ”・フリードマン。彼女は2017年にジュリアが出した記録を破っており、2022年5月に開催されるフロリダ・シニア・ナショナル・ゲームで2人は顔を合わせることになっています。

その大会で、ジュリアは106歳。対するダイアン・フリードマンは101歳で、わずかながらも若さのアドバンテージを享受していることになります。

しかし、ジュリアは伊達に「ハリケーン」と呼ばれているわけではありません。彼女は、次の大会で誰が全米で最も速い100歳以上のアスリートであるかをはっきりと証明したいと熱心にトレーニングに励んでいます。

ともに1世紀の荒波を乗り越えてきたジュリア・”ハリケーン”・ホーキンス選手とダイアン・”フラッシュ”・フリードマン選手の熱い決戦、楽しみですね。

元気に運動を楽しみ、年齢にとらわれず、新しいことに挑み続けるジュリアやダイアンはまさに「現役」アスリート。彼らの活躍は、何かを始めるのに遅すぎるということはないということを私たちに教えてくれます。

出典:mentalfloss

プレビュー画像: ©Facebook/Ultra Trail Runners , ©Facebook/Partido Liberal Colombiano