腹部に人工肛門を持つ22歳の女性 ボディビル大会で見事優勝を果たす

当時21歳だったイギリス人のゾーイ・ライトは、毎日取れることのない重い疲労感に悩まされていました。 やがて11キロも体重が落ちてしまったゾーイは、病院を訪れます。診断は、潰瘍性大腸炎(UC)。潰瘍性大腸炎とは腸の粘膜に潰瘍がやびらんができる原因不明の病気で現在のところ治療法がない病です。症状の度合いは人によって異なり、ゾーイの場合はかなり重い症状に苦しめられていました。2年の間、度重なる下痢、血便、そして痛みと付き合った彼女は、悩んだ末に結腸切除を決断をします。それは腸を切除し、腹部に人工肛門を造設する手術でした。

「病気に負けたくない」

そう思った彼女は、術後にボディビルを始めます。ボーイフレンドと一緒に厳しい食事制限とトレーニングを始めた22歳は、数ヶ月で信じられない変化を遂げました。

「ボディビルの大会に向けたトレーニングは普通の人でも大変。慢性疾患のある私にはさらにキツくて悪夢のようだった。でも何事でも気持ちさえ強ければ、諦めずに頑張ることができることを学んだ」

手術からわずか10か月後、ゾーイはボディービルの大会に初出場します。出場者は全員小さなビキニを着るため、お腹のパウチを隠せないことは分かっていました。

「はじめはパウチを付けた状態で観客の前に出るのが怖かった。でも持病があっても夢は叶えることができるということを伝えたかった」

そしてゾーイは夢を叶えました。初出場した大会で優勝を獲得し、世界大会へのチケットを手に入れたのです!

「雲の上にいるかのような気分。まるで夢を見ているみたい!」

ゾーイは喜びました。優勝しただけでなく、世界中にいる同じ病気の人に「恥ずかしいことなんて何もない」というメッセージと、大きなエールを送ることができたからです。

ゾーイはその後、数々の大会でトロフィーを獲得、現在もボディビル選手、そしてモデルとしても活躍しています。

「気分が落ちるときも、それをモチベーションに変えようといつも努力するようにしてる。この病気で私は大腸を奪われ、私の身体は変ってしまった。だからって私自身が変わる必要なんてないわ!私はこのままの自分で生きていくことにした。ボディビルが私にそう思わせてくれた」

持病を抱えながらも挫けることなく、夢に向かって力強く突っ走って行く姿が輝いて見えます。彼女の力強さは、これからもきっと多くの人に元気を与えてくれるでしょう!

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