日本人男性が釣った珍しい魚が海外のネットで「フクシマの影響」と誤報される

「深海魚のレシピ-釣って、拾って、食ってみた」と言う、興味をそそられるようなタイトルの本の著者、平坂寛さんが北海道の知床に行ってオオカミウオを釣りました。

Twitter/hirahiroro

このオオカミウオは水深100メートル以浅の岩場に住む海水魚で、日本近海では寒い地方にいます。アイヌの人たちは、この魚が捕れるとニシンが豊漁になると考え、「チップカムイ」(神の魚)と呼んでいたそうです。

Wikimedia Commons

平坂さんの投稿の意図とは全く関係なく、この「神の魚」があまりにも醜く、大きかったためか、ツイッター上で「フクシマの影響」だったのではないかと、根拠のない風評被害が広まってしまいました。更にそれを察知した欧米のタブロイド版やニュースサイトは、不安を煽るべく、まことしやかに伝えてしまいました。ちなみに知床は下の放射性物質拡散シミュレーション図(920日後)では水色です。

Safecast

例えばUK版のハフィントンポストに至っては、「この生物は通常大西洋や太平洋の大洋底に住み、深海から浮上してくることは少ないので、この捕獲はとても珍しい」と、オオカミウオの生態を理解していません。さらにチェルノブイリの近くで捕れた巨大ナマズの例もあると補足しています。ただ実際このナマズはイタリアで捕れたものでした。

Facebook/Sportex Italia

このようにネット上では情報が勝手に形を変えて、暴走することがあります。その後海外のサイトもそれに気づき、これは全くのデタラメだったという記事も現れるようになりました。目に見えない放射能は恐ろしいですが、このような間違えには気をつけたいですね。

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