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ここでママが生き埋めにされた。この男性が彼女をたった一人で助け出した。

ロシアのヴォロネジという街のアパートで信じられないことが起きました。そのアパートでは数日前から入り口の階段近くで異臭がしたり、どこからともなく犬の鳴き声が聞こえてきたりと、不思議な現象が起こっていました。心配になったアパートの住人、ヴァディムとその家族は、アパートを管理している市に調査を依頼することにしました。

Youtube/Vadim Rustam

実は、その数週間前にアパートの入り口の階段下のコンクリートの一部が陥没したため、数日前に舗装工事が行われていたのです。地番沈下が原因でできた穴は作業員達によって埋められ、階段の周りは新しいブロックが敷き詰められました。ヴァディムが心配していたのは、もしかするとその時に間違えて(あるいは意図的に)何か動物が埋められてしまったのではないかということでした。

Youtube/Vadim Rustam

しかしヴァディムからの調査依頼を市は却下。本当に何かが生き埋めになっている保証もないのに、地面を掘り返してもう一度舗装し直すには費用がかかりすぎると言われてしまったのです。誰もが責任逃れをしようとしているのは明らかでした。しかし、刻々と時間は過ぎていきます。もし本当に動物が埋まっているとしたら、その動物を待ち受けているのは苦しい死です。

ヴァディムはアパートに戻ると小さなハンマーを持ち出し、道に敷き詰められたブロックにそれを叩き付け始めました。誰も動かないなら俺がやる!1つ目のブロックを抜き出すには時間がかかりましたが、その後はヴァディムの怪力によってどんどん順調に外れていきました。

Youtube/Vadim Rustam

いくつかのブロックを抜き出した後、その下にある砂を手を使って搔き出し始めるヴァディム。すると次の瞬間、階段下の空洞に貫通しました。

Youtube/Vadim Rustam

なんとそこにいたのは、犬!しかも大きなラブラドール犬でした。暗闇の中から2つの丸い目が彼を見つめています。

Youtube/Vadim Rustam

ヴァディムはそっと犬の前足をつかむと、ゆっくりと穴の中から引き出してあげました。何日も水も食料もないところにいたにも関わらず、少し丸みのある犬を見てヴァディムは驚きます。そしてこの雌犬が妊娠していることに気づいたのです。目立った外傷もなく、お腹の中の子犬たちにも問題はなさそうな様子の犬でしたが、一体どうしてこの穴に閉じ込められてしまったのか、生き埋めになってしまったかは、今でも謎のままです。

Youtube/Vadim Rustam

ヴァルディムが行動を起こしていなかったら、この雌犬と子犬達はコンクリートの壁に囲まれたまま死んでいたに違いありません。一体何が出てくるかも分からないのに、勇気のある思い切った行動に出たヴァディムのような人がいたことに、この犬も感謝していることでしょう。

Youtube/Vadim Rustam

これはヴァディムが、1週間後に助けた犬と再会した日の様子です。地域のシェルターに保護された雌犬の新しい名前は「ベルカ」です。ヴァディムを見るとベルカはすぐさま駆け寄り、しっぽを振っています!犬は恩人を忘れないのです。

Youtube/Vadim Rustam

まるで「ありがとう」といっているようですね。

Youtube/Vadim Rustam

こちらのビデオではレスキューの様子をご覧頂けます。(ロシア語音声のみ)

命を助けた目に一生懸命になって穴を掘り続けたヴァディムに感動しました!最後まで諦めないことの大切さを改めて彼は教えてくれます。謎は色々と残りますが、本当によかったですね。