【【日本人店員神対応】タイ人パイロットへの日本人店員の一見当たり前の接客がタイで予想外の反響を呼んだその思わぬ理由とは?

作年10月25日から29日の間に行われたタイの故プミポン国王の葬儀。崩御された2016年10月13日の時点で在位は70年を超え、現存する君主としては最長の在位期間を誇りました。 1991年に起きた軍事クーデターでは、対立する軍部と民主化グループの指導者たちを玉座の前に正座させ、「そんな事で国民の為になると思うか、いい加減にせよ」と一喝して騒乱を治めるなど様々な逸話が残る故プミポン国王。国民に愛された国王の死にタイ中が悲しみに包まれました。

Flickr/dinhin

そんな中、タイ人パイロットのパット・パナチェットさんは仕事で向かっていた成田空港で国王逝去の訃報を聞きます。パットさんも同じ機に搭乗していた同僚たちもその急な知らせに愕然としますが、正式な知らせがあるまで一旦解散することにします。翌日、パットさんは成田市内にあるショッピングモールで喪章(哀悼の意を示すため、腕の周りに巻く黒い腕章)を探しますが、見つかりません。そこでイオン成田店内にある手芸店「パンドラハウス」を訪れます。

Twitter/orangeclover_sp

残念ながら2人の店員さんは英語が理解できず、パットさんは参考までに喪章を巻いたクルーの写真を見せます。しかし言っている事が分からない彼女たちは、首をかしげるばかりです。パットさんが半ば諦めかけたその時・・。

Twitter/Syun_NoBorder

 彼は窮余の一策に、携帯に移るプミポン元国王の写真を見せます。すると店員さんたちの目から涙がこぼれはじめたのです・・。2人はタイの国王が亡くなったニュースを見ており、やっと彼がなんのために黒い腕章を探しているのか理解したからです。「ソーリー、ソーリー」すぐに分かってあげられなかった事を繰り返し謝る2人は、涙を流しながら黒い布を裁断し、パットさんのために喪章を作りました。

こちらがその喪章の写真。

Facebook/pat.reiji

この事に感銘を受けたパットさんは自身のFacebook上で「日本が私たちと同じ君主国家なのにはおそらく理由があると思う。きっと、敬愛する方を大切に想う気持ちは私たちと同じなのだ」という文で始まる体験談を喪章の写真付きで投稿します。この投稿には現時点で4000件を超えるシェアと3万近い「いいね」が付けられています。

このストーリーは新聞やテレビなどタイのメディアでも大きく取り上げられ、成田にあるお店にわざわざお礼を言いにやってくるタイ人の方もいらっしゃるそうです。

パットさんのFacebookへの投稿。

Facebook/pat.reiji

この店員さんたちは毎日新聞の取材に対し「お役に立てて良かった」と語っています。日本人が毎日当たり前のように受けている丁寧な接客。しかし、国王の死を前に悲しみにくれるパットさんに2人が見せた対応はただ丁寧なだけではなく、真心のこもったものでした。2020年・東京オリンピックの際にもパットさんの様に日本の接客に感動してくださる方が出てくるといいですね。

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