あなたを殺すこともできるキュートな動物10種。

自然界には様々な野生動物が生息しています。野生動物の種類は多種多様ですが、中にはあまりの愛らしさに思わず抱きしめたくなるような可愛らしい姿の動物も数多く存在します。 でも...ぬいぐるみさながらのモコモコ毛皮や愛くるしい瞳で私たちを惹きつけて止まない野生動物たちですが、人間に危害を及ぼす可能性があるということを忘れてはいけません。仮に遭遇したとしても、不用意に近寄って触れようとしたりすることは厳禁です。人間に慣れていない野生動物たちは恐怖心から自己防御のため攻撃してくるかもしれないからです。

野外で見かけたら注意、うかつに近づいてはいけない可愛い顔して実は危険な10の動物をご紹介します。

1. アザラシ

水族館の芸達者な人気者、アザラシ。つぶらな瞳が可愛いアザラシは、水族館や動物園で柵やプールの向こうから眺めているときはあまり実感がありませんが、実はかなり大きな体の持ち主。近くで見るとかなり迫力があります。普段は魚介を主に食べていますが、ときにはペンギンを襲い捕食することもあるそうです。中で最も危険なアザラシとして君臨するのがヒョウアザラシ。体長3メートルを超える巨体、大きな口と強靭な顎に鋭い牙を持ち、オキアミや魚介のほかにペンギンや別種のアザラシなども捕食します。また、攻撃的で獰猛な性格でもあり、過去に人を襲った例も数件報告されています。2003年にはシュノーケリングをしていた海洋学者が水深18メートル以上も海中に引きずり込まれ、死亡するという痛ましい事故が起こりました。

2. パンダ

日本はもちろん、世界中で大人気のパンダ。フワフワモコモコの丸い体でゆったり転がる様子は見ているだけで癒されるほどのかわいらしさ。しかし、そんな見かけとは裏腹に、パンダは実は危険な一面を持つ動物なのです。テリトリーを脅かされたり、身の危険を察知すると攻撃的な一面をみせることも。クマ科に分類されるパンダは体重150キロほど。笹の葉を主に食べるイメージがありますが、実は雑食で、野生のパンダが稀に人里に降りて家畜を食い殺す事件が発生しているそうです。

3. 白鳥

その美しい長い首とエレガントな佇まいが印象的な白鳥。バレエをはじめ、数々の芸術作品の題材ともなっています。しかし、この白い水鳥が実は非常に攻撃的で危険な鳥であることはあまり知られてはいません。2012年にはイリノイ州デスプレーンズの湖に住む白鳥が自然公園の従業員が乗っていたカヤックを転覆させ、岸辺へと泳いで戻ろうとする従業員を執拗に妨害し、ついには溺死させてしまうという痛ましい事故が起こりました。

4. アリクイ

長く伸びた鼻と口がユニーク風貌のなアリクイ。その細長い口には歯はありませんが、非常に長い爪と力強い前脚を持っています。特にオオアリクイは縄張り意識が強く、不用意に近づきすぎた人間を殺してしまうことすらあります。

5. イルカンジクラゲ

おもにオーストラリア沿岸部に生息するこの小さな海洋生物は、その小さく可愛らしい見た目とは裏腹に人間を易々と死に至らしめるほどの猛毒の持ち主です。その毒性レベルはコブラの100倍、タランチュラの1000倍と言われ、地球上でも最も強い毒性を持つ生物の一つです。ほぼ半透明な上に小さいため、刺された直後は気づかないことが多いそうです。しかし刺されてから数分~数時間で激しい痛みと筋肉の痙攣、嘔吐などの症状が現れます。刺された箇所が複数の場合は死に至ることも多々ある危険なクラゲです。イルカンジクラゲは水中では非常に見つけにくいため、遊泳中にうっかり遭遇しても気づかないことがほとんどだそうです。

6. 象

大きな体に高い知能を持ち非常に複雑な性格の持ち主である象。古来より私たち人間は象に魅了されてきました。しかし、狩りなどで窮地に追い詰められるとその巨体で容易に自分に害を及ぼす人間を殺すこともあります。

7. フグ

危険が迫ると体をボールのように膨らます姿がユニークでかわいらしいフグ。日本でお馴染みの高級魚ですが、その猛毒でもよく知られています。しかし、それにもかかわらず毎年フグ毒による食中毒事故は後を絶ちません。ふぐの有毒部位は種類によって異なるため、ふぐの種類鑑別の知識は、ふぐを調理する上でとても重要です。そのため、フグを安全に食べるためには専門の知識を持ったフグ調理師免許のいる「ふぐ販売営業許可」のあるお店で処理(有毒部位を除去)されたものを選ぶことが重要です。

8. モウドクフキヤガエル

なんだか名前からして物騒なカエルですが、意外にかわいらしい姿をしています。ヤドクガエルの種類によっては青や緑、黄色などその鮮やかな色からぺっとにしたい、なんて思う人もいるかもしれません。しかし、自然界の鉄則を忘れてはいけません。この鮮やかな色、実は毒を保有する警戒色なのです。ヤドクガエルの一種モウドクフキヤガエルはかつて南米の先住民がその皮膚から毒を抽出し、吹き矢に塗って矢毒とし狩猟などに用いていた名前に由来するほどに強い猛毒をもっています。その毒性の高さは成人10人の致死量に相当するほどだとか。絶対に素手で触ってはいけません。

9. イルカ

水族館の人気者、イルカ。賢く人懐こくいつも微笑んでいるような表情のイルカが嫌い、なんて人はそういないかもしれません。しかしそんな賢い海洋動物にもダークな側面があるのです...実はイルカは人間と並んで他の生物を捕食や防御以外の目的で残酷にいたぶって殺すことに楽しみを見出す極めて稀な動物なのです。イルカのグループ内でのいじめや赤ちゃんイルカ殺しなど、イルカによる残虐行為はこれまでに幾度となく観察されています。野生のイルカが漂流者や溺れた人を助けるなどの事例も数件報告されてはいますが、一方では噛み付いたり水中に引きずり込んだりといった事故も起きています。

10. スローロリス

モコモコの小さな体に大きな瞳が可愛いスローロリス。何かのキャラクターかと見まごうほどに愛くるしいこの動物が、まさか世界でも数少ない毒性をもつ哺乳類だなんて到底想像できませんが、そうなのです。毒を持つ唯一の猿、スローロリスは肘の内側にある分泌液を舐めることで毒を生成し、グルーミングによって全身に塗り広げているのです。スローロリスに噛まれると激しい痛みを伴い、アレルギー反応を引き起こし、過去には死亡した事例もあります。

例外: タスマニアンデビル

オドロオドロシイ名前が警戒感をそそる世界最大の肉食有袋類、タスマニアンデビル。鳴き声が非常に特徴的で、夜間「背筋の凍るような」唸り声を上げ、死肉を食す姿はたしかに恐ろしいものかもしれません。気性が荒く、餌の奪い合いで激しい争いを繰り広げることはありますが、自分より大型の動物に対しては臆病です。体力的に敵わない個体や人間等に対して牙をむき出してうなるのは攻撃性ゆえではなく、むしろパニックになっているか直接の争いを避けるための威嚇行動にすぎません。

その愛らしい姿からつい触ってみたりペットにしたくなるような動物達ですが、そのキュートな姿に惑わされてはいけません。バラの花にはトゲがあるように、可愛い動物には毒があることもあるんです。

出典

Brightside, BBC

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