レジでお金の足りないおばあさんに、男性が差し出した優しさ

真のヒーローは、あなたのすぐそばにもいるはずです。それはスーパーのレジで、あなたの前に並んでいる人かもしれません。ドイツ人作家のディルク・オルヴァーラアンゲは、その日の朝コーヒーが切れたことに気がついてスーパーに行きました。そこで彼は一生忘れられないことを経験します。ディルクはそのことをFacebookに投稿しました(日本語は画像の下に続きます)。

Heute im SupermarktIch wollte nur schnell Kaffee kaufen, da ich es leider versäumt hatte, mir rechtzeitig eine Reserve...

Posted by Dirk-Oliver Lange on Freitag, 4. September 2015

 

今日、スーパーマーケットで。

僕はコーヒーを買いに行っただけだった。朝なのに豆を切らせてしまってて。レジに向かったら年配の女性が僕の前に立っていた。身なりの良いおばあさんで、顔の深い皺から彼女が重ねてきた年月を感じ取ることができた。

レジの前に出した商品を見た僕は、彼女が一人で暮らしていることに気がついた。買おうとしていたのは、丸パンが1個、ハムが1パック、ミルクが1本、そしてチョコレートバー1本だった。

彼女が支払う番になった。レジの女の子が「2ユーロ18セント(約290円)です」と伝えたとき、彼女は財布を出さなかった。その代わり、コートのポケットに手を突っ込んで深いところから手のひら一杯の小銭を取り出した。レジの子は少し嫌な顔をした。そして僕の後ろに並んでいた客たちは、あからさまに苛立ちはじめた。レジ係は小銭を数え終えると、苛立った口調で「51セント足りませんよ」と言った。するとおばあさんは「今はそれしかもっていないの」と答えた。「じゃあ、何か商品を減らしてください」と言われてしまったおばあさんは、悩んだ末にチョコレートを指差した。

僕はその時、なんだかとても悲しくなってしまった。だから彼女の代金を払うことを申し出たんだ。僕は50ユーロ札を財布から取り出し、それをレジの子に渡して、おつりはおばあさんに渡すように指示した。おばあさんに恥をかかす訳にはいかなかったから、直接お金を渡すのだけは避けたかった。彼女が以前きっと自由に買い物していた時のように、それを「おつり」として貰って欲しかった。レジの子はすぐ理解してくれて、僕がお願いした通りにやってくれた。彼女は手際よく合計額を打ち込むと、おつり分と小銭を全ておばあさんに渡してこう言った。「お支払い、ありがとうございます」僕の後ろの人たちは静まり返っていた。

おばあさんは目に涙を浮かべていた。僕の方を向いて「あなたはいい人ね。一度だけ抱きしめてもいいかしら」と言った。僕はそれに「喜んで」と答えた。その後、おばあさんは商品を袋につめてスーパーを出て行った。でも彼女は僕のことを出口の外で待っていてくれて、もう一度改めてお礼を言ってくれた。そのとき僕は、彼女にお願いをしてもいいか聞いてみた。おばあさんは「わたしに何ができるのかしら」と少し混乱した様子だった。そして僕はこう言った。「もう一度スーパーに戻って、何でも好きなものを買ってきてください。そうしてくれたら僕はとても嬉しいのだけど」おばあさんはうなずいてくれた。僕はその後、彼女がスーパーに再び入っていくのを見た。とてもいい気分だった。

家に戻って、コーヒーを作りながらあのおばあさんとの出会いをもう一度思い出していた。コーヒーが今朝切れてしまってて、本当に良かったと思った。おかげで良い事に繋がったような気がした。ありがとう、見知らぬおばあさん。

今日はなんていい日なんだ!

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