金儲けのために他人の亡くなった子供の写真を利用する女

ステファニー・プレスコットは3人の子供と夫ウェインとイギルス北部のマンチェスター州の町ウィガンで暮らしています。 可愛い3人の息子、テイラーとコーディー、ブレイデンに恵まれた夫妻でしたが、ブレイデンはわずか2歳にして小児癌の神経組織型の一種である神経芽細胞腫の診断を受けます。

 

癌の告知を受けて以来、ブレイデンと家族は一丸となって闘病生活を送ってきました。化学療法や幹細胞移植、放射線療法に加え、 免疫療法の甲斐あってブレイデンは2度に渡って腫瘍を取り除くことができました。

しかし、腫瘍が再度形成され、ブレイデンは衰弱する一方でした。ステファニーは最悪の事態を恐れました。家族にとって辛い試練のときでした。

この困難な時期、苦痛の中にある息子をただ見守るだけの状況に居ても立っても居られなくなったステファニーはインターネットサイトGofundmeにページを立ち上げ、より有効な治療のための資金援助を募りました。同時にFacebookページで難病に苦しむ息子の状況を世界にシェアし、孤独な闘病生活への支援を呼びかけました。

投稿写真はどれも見るだけでも悲しく、ときには胸が痛くなるものもありました。そして2016年3月、ブレイデンは亡くなりました。

ブレイデンの死後、悲しみに打ちひしがれながらもステファニーは以下の言葉を亡き息子に捧げました。

「5年間、病と立派に戦い、笑顔を忘れなかったあなた....病魔のせいで両脚を失うことになった時ですら、ただの一度として愚痴をこぼすことがなかったあなた....でも、本当は心の底から傷ついていたことを、苦痛を必死に隠そうとしていたことを、あなたのことを誰よりも分かっているお母さんは知っています。私たちを悲しませないよう、頑張っていたことも知っています」

数ヶ月が過ぎ去り、幼いブレイデンのいない生活にようやく家族は慣れ始めましたが、しかし心の傷は決して癒えることはありませんでした。まさか、それと同時期に誰かがブレイデンを汚い金儲けの道具に使おうとしているなどと、家族は夢にも思いませんでした。

ブレイデン家族とは赤の他人のメーガン・ステファンはブレイデンの母親を装い、ステファニーのインターネットページからコピーした写真を使い、支援金や支援物質を求め始めたのです。

「大切な子供が命がけで病と闘う姿を見守ること以上に辛いことはない」メーガンはスマートフォンアプリWhatsAppに写真にコメントまで添えていました。

メーガンの悪事に気づいたプレスコット一家は、ショックのあまり愕然としました。ステファニーはただちにメーガンにメッセージを送りました。 メーガンは詐欺行為を認め、利用したブレイデンの写真の背景の悲しい事実に関しては知らなかったと白状しました。

「写真の経緯について詳しく調べていれば、このような悪質なネット詐欺はしなかったでしょう」と、メーガンは罪を認めています。

「生活がどん底状態で、夫は失業したばかり、街中がクリスマスのイルミネーションの輝きに溢れているのに、私達夫婦には家賃も生活費を支払うお金もなくて.....人の情けにすがりたかったんだと思います」

ステファニーにとってメーガンの行動は受け入れがたいものでした。

「彼女のしたことは言い訳の余地もありません。癌を患うという体験がどのようなものであるのか、本人が知っていればいいのですが」とステファニーは語っています。

その後メーガン・ステファンは問題となっているコメントを書いたのは自分ではないと言い出したのです。アカウントが乗っ取られたとするメーガンの主張をブレイデン一家は信じることなく、告発することも検討しました。

亡き子供の思い出を冒涜し、計り知れない喪失感に未だに嘆き悲しむ遺族の心の傷を更にえぐるような悪質な行いです。プレスコット家の悲劇を詐欺行為に利用する部外者が逮捕されたことがせめてもの救いでした。

子供を失う悲しみに加え、このようないわれのない苦しみを味わうことになった家族の心に平穏が訪れ、1日も早く立ち直ることができますように。

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