見えない障害マークを知らずに後悔した体験を描いた漫画がネットで話題に

イラストレーターの“ぷちめい”さんが、先日Twitterに漫画を投稿しました。電車の中で実際に体験した、「”知らない”ということが、後悔へ繋がったエピソード」を描いたものです。 満員電車で座っていた際、“ぷちめい”さんの前には汗を流しながら苦しそうにしている男性が立っていました。しかし、その男性の「あること」に気がつけなかった“ぷちめい”さんは、電車を降りた後に「あの時すでに知っていたら 今こんな情けない思いをしないで済んだのに…」と後悔してしまいます。

それは、もしかしたらあなたも知らないことかも知れません。すでに3万回以上リツイートされているその漫画がこちらです。

“ぷちめい”さんは、電車の中で前に立っている男性の様子がおかしいことに気がつきます。

Twitter/puchimei333

鞄に見たことのないマークをつけている男性は直後、目の前で....

Twitter/puchimei333

その男性に席を勧めるも.... 

Twitter/puchimei333

結局座ることなく男性は下車してしまいます。そして“ぷちめい”さんは、カードの意味を後になってから確認しました。 

Twitter/puchimei333

男性が鞄に付けていたのは、「ヘルプカード」でした。ヘルプカードとは、特に、聴覚障害者や内部障害者、義足や人工関節を使用している方、知的障害者、難病患者等など、外見だけではわからない疾患や障害を持った人が、周囲から援助や配慮を必要としていることを知らせるためのマークです。2012年から東京都が導入し、地下鉄の各駅や都営バスの営業所などで希望する人に無料配布しています。

例えば、腎臓、肝臓、呼吸器などの内部障害を持つ人々は、健康そうに見えるため、症状があったとしても周囲はそれになかなか気づことができません。電車やバスで席を譲ってもらえなかったり、周りに気づいてもらえないということがあります。見た目では元気であっても、立位維持さえ苦しい人がすぐ側にいるかもしれないのです。

カードに支援してほしい内容や、配慮してほしい内容などを記入して普段から携帯することで、緊急時や災害時、困った際に必要な支援や配慮を周囲の人にお願いすることができます。何かあったときに、味方になってもらえたり、手助けしてもらえることは、障害のある人にとっては何よりの安心ですね。こちらは、東京都が2014年に公開したPR動画です:

ところで日本各地には、「見えない障害」を持つ人々が身に着けることできるマークが他にもあります。例えば、埼玉県や大阪などで配布されている「ハートプラスマーク」は、10年以上の歴史があります。

中国地方では「サポートマーク」、兵庫県は2011年より「譲り合い感謝マーク」を、独自に普及しています。

またその他にも、ネットで大きく広まった「見えない障害者バッジ」などもあります。

このように、さまざまな団体がそれぞれの思いで作ったマークが全国各地で普及していますが、認知度はまだ低いのが現状です。見えない障害を知らせるマークを知らずに後悔した体験を描いた漫画が「知るきっかけになった」と今話題になっているのもそのためかもしれません。またこれらのマークは現在のところ、全国で統一できていないという問題もあります。

障害を持つ人々が各種のマークをつけていても、周囲が知らなければ意味をなしません。しかし一度見て知れば、マークは忘れないものです。シェアして広めてください。そして見えない障害マークを身に着けた方を見かけた場合は、電車内で席をゆずる、困っているようであれば声をかけるなど、思いやりのある行動をお願いします。配慮される側、する側、双方が気持ちよく過ごせる社会を目指しましょう!

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