「神様、お願い。7日間の元気な時間をください」52年間連れ添った妻に先立たれた71歳の男性の投書に涙が止まらない

大切な誰かを残して先立たねばならないとき、人は何を切に願うのでしょうか? 

3月9日付の朝日新聞に載った投書がTwitterで話題を集めています。

 

 妻が願った最期の「七日間」 

 1月中旬、妻容子が他界しました。入院ベッドの枕元のノートに「七日間」と題した詩を残して。

《神様お願い この病室から抜け出して 七日間の元気な時間をください

一日目には台所に立って 料理をいっぱい作りたい 

あなたが好きな餃子や肉味噌 カレーもシチューも冷凍しておくわ》

 妻は昨年11月、突然の入院となりました。すぐ帰るつもりで、身の回りのことを何も片付けずに。そのまま帰らぬ人となりました。

 詩の中で妻は二日目、織りかけのマフラーなど趣味の手芸を存分に楽しむ。三日目に身の回りを片付け、四日目は愛犬を連れて私とドライブに行く。

《箱根がいいかな 思い出の公園手つなぎ歩く》

 五日目、ケーキとプレゼントを11個用意して子と孫の誕生日会を開く。六日目は友達と女子会でカラオケに行くのだ。そして七日目。

 《あなたと二人きり 静かに部屋で過ごしましょ 

大塚博堂のCDかけて ふたりの長いお話しましょう》

 妻の願いは届いませんでした。詩の最期の場面を除いて。

《私はあなたに手を執られながら 静かに静かに時の来るのを待つわ》

 容子。2人の52年間、ありがとう。

~ lawn concert  ~

投稿は瞬く間にシェアされ、多くの人々の心を揺さぶり涙を誘いました。

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夫を想う妻の愛情に溢れた詩。突然の入院、そして叶わぬ退院。死を悟り不安や絶望を味わったであろうに、そんな気配を微塵もうかがわせず、愛する夫や家族、友人、大切な人との絆とかけがえのない日々に想いを馳せる詩は心に沁み入ります。夫へのピュアな愛に包まれた、きっと可愛らしい素敵な奥さんだったのでしょう、そしてそんな妻の夫も素晴らしい伴侶であったのでしょう。まっさきに「1日目」に夫の好物を作り置きすることを挙げ、最期を迎える「七日目」に《手を執られながら》と願った詩からも夫婦の深い愛情と信頼が伺えます。

Morning

 

最期に最愛の人に手を執られながら旅立てた妻の人生はきっと幸せなものだったのでしょう。

ご冥福を心よりお祈りするとともに、妻という大きく大切な存在に先立たれた夫の心に1日も早く平穏が訪れますよう願うばかりです。

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