インド洋に浮かぶ孤島で文明を拒絶し続ける未知の部族。今その存続が危ぶまれている。

インドの漁師、48歳のスンデル・ラージと52歳のパンディット・タワリは、あるときマッドクラブ(大型のカニ)の漁に出かけました。彼らが向かったのは北センチネル島という場所でしたが、この島は地元の漁師が避けて通る漁場でした。なぜなら、侵入者に対する島民の抵抗があるからです。

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北センチネル島には、これまで現代文明と隔離されてきたセンチネル人が住んでいます。彼らは、およそ6万年前の新石器時代に島へと渡ってきた古代部族の子孫だと言われています。センチネル人は非常に好戦的な部族で、外部からこの島付近を訪れた人々は雨のように降ってくる矢の洗礼を何度も受けています。

Youtube/Dale Andrews

しかし、それでもなおスンデルとパンディットは2006125日、北センチネル島に上陸しました。彼らはボートが流されないよう固定し、その夜は眠りにつきました。次の日、センチネル人に見つかった2人はすぐに島から出るよう詰め寄られますが、2人は当時酔っぱらっており、彼らの求めに応じることはありませんでした。やがて、センチネル人に襲われ命を落とした2人を乗せたボートが波間を漂っているのが目撃されます。

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沿岸警備隊はヘリコプターを出動させて救出を試みましたが、すぐに矢の雨を受け、救出作戦を中止せざるを得ませんでした。その後、あるうわさが流れます。このときのヘリコプターの風圧で島にあった2つの墓が暴かれ、そこから半分食べられた漁師の体が見つかった、というものです。もちろん、センチネル人は人の体を食べる部族ではありません。しかし、沿岸警備隊は結局、現地の人々との暴力的な摩擦を回避するためとして、正式に救出活動を打ち切ることとなります。

北センチネル島の危険性を理解したインド政府は、島の周囲4.8キロメートルにわたって立ち入り禁止区域を設定しました。ここでは特に80年代から90年代にかけて、嵐で難破した人々と、それを救助しようと向かった多くの人々が殺害されています。それ以来、センチネル人は本当に孤立した存在であり続けているのです。実際この近辺の部族は近代文明を受け入れた結果、性的虐待やアルコール中毒、寄生虫への感染など、様々な要因により多くの部族社会が崩壊してしまっており、昔ながらの形を残している北センチネル島の部族にはそのようになってほしくないという意見もあります。

Youtube/Dale Andrews

北センチネル島に接近を試みた際の動画はこちらから視聴できます: 

センチネル人のように現代文明と隔離され、古代からの風習を残した部族がいまだにあるのは本当に興味深いですね。インド政府が取った措置は正しいと思います。私たちはセンチネル人の生活や価値観に敬意を払い、力でいうことを聞かせるのではなくむしろ保護していく方法を考えていかなければなりません。

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