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数千人がおもむろに真冬の木々にマフラーを結びだす。その理由に世の中捨てたものではないと思う。

この一見奇妙な現象は、アメリカのインディアナ州で始まりました。ある日、路上生活を余儀なくされた人たちへの支援活動を行ってきた教会の信者たちが、少し変わった支援方法を思いつきます。マフラーを街路樹へ結びつけていくのです。この活動に現在では全米で数千人が参加しています。

WCCO News

現在アメリカ合衆国だけで、約156万人がホームレスとして暮らしていると言われています。ホームレスの人々の中には、氷点下の気温の中でも様々な理由でシェルターなどの保護施設に入ることができない人が多くいます。

インディアナ州では、平均寿命が12年も短いホームレスの人々の命は、ここ数年の激しい寒波によってさらなる危険にさらされています。

WCCO News

こうしたホームレスの人たちが少しでも体を温めることができればと、人々は街路樹に次々にマフラーを結んでいるのです。

 

この活動は誰が呼びかけるともなく、静かに多くのコミュニティに広がっています。

マフラーにはこんなメッセージがついています。

「寒さに凍えていたら、私を持って帰ってください。温かくすごせますように。神のご加護を!」

こちらの動画でもこのエピソードをご覧いただけます(英語音声のみ)。

街路樹に巻かれた色とりどりのマフラーは、ホームレスの人たちにとって地域の人たちが見守ってくれているということの証といってもいいでしょう。困っている人を無視しない、アメリカの取り組みが日本にも広がっていくといいですね。