サーカスは子ゾウを暴力で調教、米サーカス「リングリング」が146年の歴史に幕

注意:動物が虐待を受けている場面を写したショッキングな画像が含まれます。

これは、アメリカ・フロリダ州にあるゾウの保護センターで撮られた写真です。ゾウの子供が地面に縛り付けられ、飼育員がそれを取り囲むようにしてロープ、先の尖った金属の棒、木の板を使って、調教という名の下に酷い虐待を繰り返します。これは、この施設の日常的な作業の一環でした。

「ゾウの保護」をうたうこの組織の裏側には長年、こういったショッキングな事実が存在していました。ずべては、150年近く続く有名老舗サーカス団のゾウを使った名物パフォーマンスのために行なわれていたのです。

YouTube/Peta

ゾウは、出産直後に母親と引き離されます。調教に使用されるのは、刺し棒やフックのついた突き棒といった道具です。これらの「動物馴らし棒」の先には鋭い刃がついており、ゾウの皮膚をドリルのように貫通するような作りになっています。このような棒は一部のアメリカの州では使用が禁止されていたものの、多くの州ではこういった器具の使用が今も認められています。動物たちが受ける精神的・物理的な傷は計り知れません。

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この施設ではここ数年の間に、調教中に台から落ちて2本の足を骨折し、殺処分にされてしまった生後8カ月の子ゾウのリカルドや、調教師の持つ棒を恐れ、逃げようとしたところ近くにあった水場で溺れ死んでしまった3歳のゾウなどが調教を直接とする原因によって命を落としています。

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こういった事故が公に知られるようになり、また、元調教師サム・ハドックが出版した告発本で上記のような写真が公開されたことで、リングリング社は2011年には動物福祉法違反による罰金刑を受け、2016年5月にはゾウの調教プログラムを廃止するに至りました。

さらに2017年1月15日、興行の継続は困難と判断し、今年の5月21日の公演を最後にサーカス団を解散すると発表しています。

調教プログラムから解放されたゾウたちは現在も同じ保護センターで暮らしています。一部の報道では、ゾウたちは調教を免れた代わりに現在はガンの研究実験に使用されているともいわれています。

YouTube/Peta

こちらは、PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会―アメリカの動物権利団体)が公開した、リングリングブラザーズサーカスを告発する内容の動画です。

フロリダ州だけでなく、日本を含め、今も世界中で残酷な調教を受け続けているゾウたちが数多くいます。タイではゾウの調教プロセスは「破壊」という言葉で表現されます。終わりのない暴力や睡眠不足、飢えなどから、若いゾウたちの思考能力が破壊されてしまうと考えられているためです。

日本では動物を使ったサーカスが未だ存在し、調教などに関しても法規制が甘く罰則もないのが現状です。また、海外から来日して日本各地を巡業するサーカスの多くにも動物が使われています。ヨーロッパでは動物が出演するショーが受けられないため、近年このようなサーカスの公演先は規制のない日本などのアジア各国に限られています。

しかし、本来なら野生で暮らしているはずの動物たちがこれらのショーで芸を行えるのは、裏に暴力的な調教があるからだということを覚えておいてください。恐怖感が、動物たちに芸をさせているのです。舞台裏に地獄があることを知りながら、また、残酷な調教現場がなくならない理由がサーカス、動物ショーなどの観光・娯楽業界の存在であることを知りながら、それでもこのようなエンターテイメントを楽しめるでしょうか?

上記の画像は非常にショッキングなものですが、これがアメリカだけでなく、アジアでの現状改善への第一歩につながると信じています。華やかなサーカスのショーの裏側で実際に起こっている真実を伝えるためにも、この記事のシェアをお願いします。

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