誰にでも美は宿ることを証明するフォトグラファー

誰しも自分の容姿に対してはコンプレックスや嫌悪感を抱きやすいものです。その上、現代は情報過多の時代。 雑誌やテレビ、インターネットに流通している「美の理想」のイメージは、特に10代の子供など、若い世代の劣等感を助長するひとつの要因と考えられます。

こうした社会に氾濫する外見至上主義を憂慮した23歳のアーティスト、サスキア・フリーチュは世間の風潮に逆行し一石を投じる活動を決意しました。

16歳の頃、サスキアは深刻な腸疾患を宣告され、感染組織を除去する手術を受けています。以来、人工肛門を装着しているサスキアですが、身体に残った手術痕やパウチも、生きていることの証の一つとして誇りにしています。そして、自分の魅力的や美しさに自信を持っています。

サスキアのそんな生き方が、自身の芸術活動である"Projekt Grenzenlos"(無限のプロジェクト)に取り組み始めた背景にありました。身体に傷痕の残る被写体を独自の視点から捉え、真の美を引き出しカメラに収めます

サスキアの作品は実に印象的です。

プロジェクト開始当初、この取り組みは、サスキアが自分自身の身体と向き合う「自己療法」そのものでした。しかし自己満足の範囲内に留めておくだけでなく、メッセージ性の強いプロジェクト作品は可能な限り多くの人々と共有することにより大きな意義があります。誰しもそれぞれに特別な一面を抱えており、それに向き合うべきであるという単純かつ非常に重要なメッセージをサスキアの作品は訴えているのです。数々の作品から被写体となった人々の美しさが伝わってきます。容姿の問題にとらわれ、コンプレックスを抱きつづけて生きるのではなく、悩みを克服し、明るく、そして美しく生きていく人生を選ぶことの素晴らしさを教えてくれます。

出典

bento, Instagram

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