生まれつき耳が聞こえない二児の母は、自分の頭の中のものが信じられなかった。こんなことを経験するとは予想していなかった。

34歳のアメリカ人サラ・チャーマンは、生まれた時から音のない世界に生きてきました。耳の内部から脳へ音を伝達するのに必要不可欠な蝸牛の中の毛が欠如しているのです。 この毛は加齢とともに減っていくものですが、サラには先天的になかったのです。

 

Facebook/Sarah Churman (Official)

サラは、2人の愛娘の笑い声も、風の囁きも、街の喧騒も、自分の声さえも聞いたことがありませんでした。しかしこの音のない世界が終わりを告げた瞬間、サラは感情を抑えきれず涙を流し始めます。

Youtube/Sloan Churman

人工内耳移植によって音のある世界を見出したサラ。人工内耳は音の波を電気信号に変え、電気信号は内耳にある電極へ送られ、毛の代わりとなるのです。でもサラと夫のスローンだけではこの医療技術を手に入れる余裕はありませんでした。アメリカではこの治療は片方の耳につき3万ドル(日本円で約365万円)もかかるからです。そんな状況に手を差し伸べたのは、スローンの母親でした。サラの手術費用にと、年金貯金を切り崩したのです。

Facebook/Sarah Churman (Official)

スローンは、医師が人工内耳のスイッチを入れ初めて音を聞いた瞬間のサラの反応を撮影しました。音を聞いた喜びに感情が溢れ出すサラの姿は、瞬く間にインターネット中に拡散しました。感動の涙に濡れながらも「やっと夫のいびきが聞けるのね」とサラ。子供達の話し声を聞いて再び感極まったそうです。

サラが新たな世界を手に入れた立役者となった夫の母も喜びでいっぱいでした。「サラは世界で最高の義理の娘だもの」夫の母は言います。

Facebook/Sarah Churman (Official)

手術からわずか8日後、サラはアメリカで大人気のトークショーのホスト、エレン・デジェネレスに彼女の番組『エレンの部屋』に招待されます。番組で、サラは憧れのエレンに実際に会えただけでも感極まった様子でしたが、番組が用意していたのはそれだけではありませんでした。エレンは、もう片方の耳の手術が無償で提供されることを告げ、そしてサラの義理の母に彼女が手術費用として支払った3万ドルを送ったのです。

Facebook/ Sarah Churman (Official)

夫と義理の母という強いサポーターのおかげで、音のある世界を見つけたサラの感動は想像を絶するほどです。これまでの音のない世界から一転、海の音、音楽、子供達の笑い声や夫のいびきが加わった賑やかな新しい人生をサラは歩み始めました。

夫のスローンが公開したサラが初めて音を聞いた瞬間の動画はこちらです。(英語音声のみ)

医療技術の進歩によって、サラのように聴覚障害を抱えた人にも新しい世界を発見する可能性が広がったことは本当に素晴らしいことです。1人でも多くの人が、サラのように音のある世界を見いだせることを願ってやみません。素晴らしいストーリー、ぜひシェアして広めてください!

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