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ジーンとくる話

「引き取り手のない」犬をシェルターで探していた若い男性は、ある犬のお腹を見て、一瞬もためらわなかった。

アメリカのフットボールチーム、ボルチモア・レイブンズの攻撃選手ロニー・スタンリーは、子犬を家族の一員に加えようと動物保護シェルターBARCSを訪れました。ガールフレンドとチームメイトのアレクサンダー・ルイスも一緒でした。「僕らは、シェルターにもう長いこといて、引き取り手が見つからないような犬を探していたんだ」とロニーは言います。「引き取り手が見つからない」犬というのは、例えば、高齢、身体に支障がある、医療処置が必要な犬を意味します。そして、ある特別な犬がロニーの注意を引きました。ウィンターと名付けられた雌犬でした。

ウィンターは推定6才。ある暑い夏の日に、電気も通っていない窓さえ開かない空き家で脱水症状を起こしているところを発見されました。これまでの生涯をずっと、寂しく、劣悪な環境で過ごしてきたウィンターのお腹は、繰り返しの妊娠・出産で長く垂れ下がっていました。シェルターにはこういった状態の雌犬が多く連れてこられるそうですが、新たな引き取り手が見つかる可能性はとても低いそうです。しかし、ロニーの心は決まっていました。

シェルターで働くボランティアスタッフによると、ウィンターのお腹を見てロニーはこう言ったそうです。

「まぁ、誰でも子どもを産んだらこうなるものさ」

ロニーにとってお腹の見た目は関係ありませんでした。顔にたくさんのキスをくれたウィンターのことが大好きになったのです。この日、このアスリートと彼のガールフレンドは、ウィンターを家族に迎え入れました。ついにウィンターが愛情に溢れた飼い主との第2の「犬」生をつかみとることができて、本当に良かったです。