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えらい

サバイバル知識ゼロの日本の女子大生が1人で無人島生活を志願。19日後、すごいものを捕獲した。

 数年前、無人島生活に挑み世界の注目を集めた日本の女子がいました。サバイバル知識ゼロにも関わらず、インドネシアの無人島で一人で19日間も過ごしたのは、大阪出身のホリ・レイコさん(22)です。彼女のキャラクターと冒険心が2016年、世界中の人々を魅了しました。

Youtube/Docastaway

舞台となったのは、オーストラリアから約7780kmの位置に浮かぶインドネシアの無人島アンパロ。レイコさんはこの島に漂着・・・したのではなく、無人島への旅行を取り扱っているツアー会社 Docastaway を利用して1人旅行を決行しました。

女性が1人で過酷な無人島体験に申し込んだきたのは、史上初めてのことでした。

ツアー会社の担当スタッフ、アルヴァロ・セレソさんは正直、心配していたといいます。ツアーの準備期間中、質問やメールに対するレイコさんからの返事は殆ど無く、唯一分かっていたことは彼女がサバイバルの訓練を一切受けたことがないということでした。

果たしてそんな彼女が無人島で一人生活をすることができるのか?

そして迎えたツアー決行当日、アルヴァロさんが空港へ行くと、レイコさんはジーンズ姿で登場。サバイバルに適した衣服や道具は何も準備していませんでした。とりあえず地元の店でショートパンツだけは購入することに。

Youtube/Docastaway

会う前からレイコさんが「変わった人」だと感じていたアルヴァロさんでしたが、無人島に向かう途中でも彼女の不思議な行動を目撃します。

「島に向かう船に乗る前の波止場で、ふと後ろを見るとそこにレイコがしゃがんでいた。彼女は死んで腐ったネズミの死骸を指で摘み上げて観察していた」

ツアー会社は初の女性単独客というもあり、レイコさんの無人島体験をドキュメントすることを希望していました。しかし、彼女はスマホでの写真撮影と最初の24時間のカメラ同行を承諾したものの、「一切しない説明や指導は受けない」という交換条件を出し、無人島滞在中のビデオカメラの携帯を断りました。アルヴァロさんや他のスタッフからの無人島サバイバルに関する指導やアドバイスを全て拒否し、自力でサバイバルに挑戦したいと申し出たのです。

Youtube/Docastaway

こうして無人島生活がスタート。道具などの提供も断ったレイコさんでしたが、スタッフの説得により虫眼鏡と槍だけは持ち歩くことに。しかし風雨や野生動物に襲われる危険を避けるシェルターを作ったほうがいいというアドバイスを拒否し、「ここにこうして寝る」と、譲らなかったそうです。

Youtube/Docastaway

レイコさんは、借りた虫眼鏡で火起しにトライしますが、ココナッツが充分に乾燥していないことに気づけずに失敗。

Youtube/Docastaway

便利なマチェーテの提供も拒否され、ココナッツと格闘する彼女を見ながらスタッフの心配は募る一方でした。

泳ぎは得意そうです。

Youtube/Docastaway

最初の24時間で同行していたアルヴァロさんは、レイコさんのサバイバル術や安全意識が非常に乏しいことと、痛みの感覚が鈍いことを確信しました。

「彼女は家の中を歩くように裸足でサンゴ礁を歩いていた。夜にはジャングルの茂みで眠り、動物が出没するかもしれないという事をまったく考慮していなかった」

緊急時にはキャンプ地から40分ほど離れた場所にいるセキュリティスタッフ、または会社に電話するという約束を交わし、心配しながらも彼女を1人で残し去っていきました。

Youtube/Docastaway

経験ゼロで装備も不十分だったレイコさんは、それでも19日間のサバイバル生活を生き延びました。

しかし、それは決して簡単なことではありませんでした。サバイバル術を知らない彼女は一人になってから数日間、飲み物も食べ物もほとんど口にすることができず、2日目の夜には激しい雨に降られて風邪をひいてしまったといいます。体を洗えず、服も洗濯できず、雨や虫に襲われ苦しみ、5日目には「まだ13日も残っている…」と絶望的な気分を味わったそうです。

しかしその後、彼女は徐々に無人島生活に慣れていきます。槍を使って魚を捕り・・・

小さめのヤシの木に登って石で割りやすい青いココナツを採って食べる方法を覚えます。

やがて虫眼鏡を使って火を起こすことにも成功。

さまざまなスキルを身につけけていった彼女は、最終日にはなんと大トカゲを捕獲!思い出のディナーとなりました。

19日間のサバイバルを終えたレイコさんにスタッフが島での単独生活が寂しくはなかったか聞いたところ、こう答えが返ってきたそうです。

「はい、とても寂しかったです!自分は自立心が強く、人との交流は必要ないと思っていました。でも島では大きな孤独を感じました。他の人が近くにいないことが初めてで文明社会に戻りたい、他の人に会いたいと心から願いました。人がいるところには幸せがあるということにも気付きました」

レイコさんの冒険を紹介した Docastaway のビデオはこちらから視聴できます。

19日間も1人でサバイバル生活を頑張り抜いたレイコさん。島での日々は孤独だったかもしれませんが、とても刺激的だったに違いありません。

レイコさんの無人島最初の24時間の様子をドキュメントした動画は、 Docastaway の Youtube チャンネルで見ることができます。この新しいかたちの旅行「無人島生活」を、あなたは試してみたいと思いますか?