会うまでは受け入れられない、自分が祖父母に誘拐されていたことを知ったアメリカ人青年

ときに人は、今まで信じていた世界が崩壊し、すべてひっくり返るような状況を経験をすることがあります。 アメリカ、ミネソタ州に暮らすマイケル・ジェフ・ランダース(24)は冬のある日、まさに人生が180度変わってしまうような出来事に遭遇しました。

マイケルが自宅の玄関に出ると、そこには二人の警察官が佇んでいました。彼らが訪ねてきたのは、マイケルを逮捕するためではなく、彼の過去に関する驚くべき事実を知らせるためでした。そのときマイケルは、19年前にリチャード・ランダースJr.という少年が誘拐され行方不明になったこと、別の名まえで生活を続けていたその少年が今しがた発見されたこと、それがマイケルであるということを告げられたのです。

Youtube/ABC News

1994年、リチャード少年の両親は離婚調停を進めていました。夫婦の不仲、車上生活をしていた母親の状況が親権争いを複雑化し、険悪な雰囲気の中でリチャードは両親の間で板挟みになっていました。そんな事態を見かねて介入したのがリチャードの祖父母でした。祖父母なんと孫を自宅から連れ出したきり、消息を絶ってしまったのです。

後に判明したのはその後祖父母がインディアナ州から1200キロ離れたミネソタ州へと移り、孫と自分たちの名まえを変えて新しい生活を始めていたことでした。二人が実の息子であるリチャードの父親と連絡を一切取っていなかったことからも、親子の不仲が伺えます。

しかし、祖父母は孫の社会保障番号を変えるのを忘れており、今回19年ぶりにリチャードが見つけ出されたのもそのためでした。

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実の両親や祖母は今回のニュースに非常に興奮し、感極まった様子だったといいます。この19年間、両親はリチャードと親夫婦の行方をずっと探していたのです。

一方リチャードは、マイケルとして祖父母に育てられて幸せに暮らし、数年前に結婚して第一子を迎えようとしていた時期でした。優しい祖父母が実は彼の誘拐犯だったという事実を知らされたマイケルが、動揺し混乱したことは言うまでもありません。

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何一つ疑うことなく生きてきただけにこのショックはかなり大きかったと語るマイケルですが、彼はこの件で祖父母を擁護する覚悟で、警察もこの老夫婦に刑事責任を問うか決めかねているようです。

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状況がいかに切迫したものであったにせよ、祖父母が独断で子供を実の親から引き離すことを決断してしまっこと、両親の元から子供を奪ってしまったことが正しかったかどうかについては疑問が残ります。さらって行方をくらますよりも、両親の離婚調停が終了するか状況が安定するまで祖父母の元で預かれるよう手続きをする方法もあったはずです。

幸いなことにマイケルは立派な青年に成長し、自らも幸せな家庭を築いています。両親に会うかなどは彼本人が決めることになりますが、面と向かって会うまでは彼自身この事実を現実として受け入れることができないと語っているそうです。祖父母がとった行動に、あなたは何を思いますか?

この話を紹介したニュース番組の動画をこちらから視聴することができます。(英語音声のみ)

出典

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