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大切な木に起きた事件、行政に対し独創的すぎるリベンジを果たした男性

ロサンゼルスにほど近いリゾート地リドンドビーチに暮らす男性は、私有地に植えたペパー・ツリーを大切にしていました。しかしある日、市議会からこの木を伐採するという通達を受けたのです。市の一方的な決定に激怒した男性は市に対してオリジナリティ溢れる復讐を密かに実行しました。そしてついにその時が来ました。男性は自らの復讐を知らしめるため、以下の手紙を公開しました。

「はじめまして。私はアーボリスト(樹木の栽培や手入れ方法に詳しい専門家)です。長年木の研究に携わり樹木の管理や森林育種など、専門職として樹木に情熱を捧げてきました。地球上で最古の生物であり最も雄大で高く、美しい木々を私はこよなく愛しています。

今日はあなた方に死と新たな命、そして復讐についてお話ししましょう。

3年前、リドンドビーチ市議会は私が大切にしていた30歳のペッパー・ツリー、クライドに死を宣告しました。

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根が自宅の玄関前にある歩道橋の舗道から突き出始めたことに気づいた市当局によって、私の木は死の通告を受けたのです。大切な木を失った私が受け取ったものは伐採撤去と歩道橋の修復費用の請求書でした。

私はクライドを愛していました。年老いた私にとって、自分の死後も長く生き続けることができる樹木を植えることはとても大事な生きがいでした。私はクライドの手入れを欠かさず大切にしていました。土壌を乾かし、まだ頼りない若木だった頃には支柱で支え、成長を見守ってきたのです。

ようやくクライドが逞しく健康な木として大地に根を張り巡らせ、空高く枝を伸ばし命の恵みを自らの手に育もうとしたとき….突然市長が現れ私の立派な子を根こそぎにしたのです。

市長スティーブ・アスペル、あなたは私の子供を殺したのです。

自分のしたことの代償をあなたは払うことになるでしょう。2年7ヶ月前、私は密かに45本のセコイアと82本のジャイアント・セコイアをあらゆる公園や庭、市の所有地に植樹しました。

きっと今頃、植樹した木々の根茎は直径約9メートルに達し大地にしっかりと根を張り巡らせているでしょう。市当局建物の正面の3本の木、そしてあなたの庭で育つ若木にもしかしたらお気づきかもしれませんね。どれもジャイアント・セコイアですよ。あと数ヶ月もすれば成長スピードも飛躍的に加速するでしょうね。

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クライドは市によって殺されましたが私は失ったクライドの代わりに100の生ける巨木を植えたのです。どれも巨大に成長しますよ。あと数年もすれば高さ30から60メートルには達するでしょうね。しかも平均2,500年以上は生きます。キリストの生誕から現在に至る以上に長い年月を生きるのです。一本を伐採し撤去するには1,500ドル (2017年1月現在、約160,000円) 以上はかかるでしょう。3年前にあなた方が私にしたように、思いもよらぬ出費に途方に暮れる思いを味わわせてあげましょう。

 
それでは良い1日を!街が木々に埋もれてしまうかもしれませんが、いずれにしてもクライドの魂は安らかに眠ることができるでしょう」
 
なんという展開。超独創的かつ斬新な復讐方法ですね。穏やかなイメージを抱きがちな植物愛好家の中にはかなり熱く激しい想いを内に秘めたタイプもいるようです。木を愛するがゆえにこの樹木専門家がとった行動から、いかにこの木を大切にしていたのかが伺えます。果たして市長はどんな対応に出るのでしょうか?