樹齢1000年木に彼らは穴を開けた。130年後、悲しい事実を発見する。

「パイオニアキャビン・ツリー」は、カリフォルニア州のカラベラス・ビッグツリーズ州立公園に生えていたセコイアデンドロン(ジャイアントセコイア)の巨木です。幹の直径10メートルを誇り、専門家達によるとこの老木の推定樹齢は約1000年といわれています。約130年前、より多くの観光客を呼び込む名所にするため、人はもちろん車まで木のトンネルを通れるようにドリルで大きな穴を開けました。州立公園の目玉的存在である「木のトンネルの中で」の記念撮影が観光客らのお約束となりました。

巨木は世界中から観光客を呼び込む観光名所でした。しかし樹木の土台である幹に空けられた巨大な穴はジャイアントセコイアの健康の負担となり、長い年月をかけて巨木は徐々に弱っていきます。やがて樹木先端部分の成長は完全に止まり、巨木の樹齢が残り少ないことが近年明らかになっていました。

そしてついにとどめの一撃。2017年1月8日、一帯を襲った暴風雪により巨木はついに最期を迎えました。

2017年の初め、州立公園一帯に激しい嵐が吹き荒れ、洪水や地滑りを引き起こしました。その後らは、根こそぎ倒壊し大地に横たわるパイオニアキャビン・ツリーが損傷検査の巡回をしていた公園保護官によって発見されました。衰弱した巨木は、暴風雪に持ちこたえられなかったのです。  

我々人間に畏怖の念を起こさせるこの巨木は約1000年もの間、空高くそびえ立ち、何世代もの訪問者達に感銘を与えてきました。しかし、自然史におけるこの貴重な一例はもう元には戻りません。その価値について、1880年代の人々が理解していれば、この美しい巨木は今も尚健在に立っていたことでしょう。同じ過ちが二度と繰り返されないことを、願うばかりです。

出典

Welt.de, RT

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