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この56歳の女性は自らの体を恥じていない。彼女がビキニで現れたとき、世界中の人々が振り向いた。

アメリカで発行されているスポーツ雑誌「Sports Illustrated」の読者には毎年楽しみにしていることがあります。年に一度発行される、肌もあらわな水着美女を特集した特別号です。2016年、雑誌の編集部はこれまでと何か違うことをやろうと考えていました。

Twitter/BuzzFeedOz

「Sports Illustrated」が1964年に創刊されて以来、この特別号は多くの人にとって待ち望まれると同時に恐れられる存在でもありました。美しい女性が見事なポージングで写る写真が好まれる一方、これらの写真を見て不快に感じる人々も多く、非現実的で「理想的」過ぎる体のイメージは批判の対象となってきたのです。それでもなお、多くのモデルにとって雑誌の表紙に選ばれるのは栄誉あることでした。1998年に衝撃的なデビューを飾ったドイツ人モデルのハイディ・クルムもその中の一人です。

しかし、編集部はこれらの根強い批判に答えを示すことを決断しました。2016年、特別号に掲載する毎年号令の「Swimsuits For All (訳:みんなの水着)」キャンペーンの広告のモデルに選ばれたのは、なんと56歳になる二コラ・グリフィンだったのです。

昨年も彼らはプラスサイズ(ぽっちゃり系)モデルを表紙に選ぶという挑戦に出ましたが、今年はさらに大きな冒険を決断したことになります。ニコラ・グリフィンは、現在のところ水着特集号に登場したモデルの中では最年長の女性となりました。表紙モデルの平均からは優に2030歳は年上の彼女ですが、それでも若い女性に引けを取らない見事な仕事ぶりを見せてくれています。

今年の特集号ではまた、カリブ海をバックに衝撃的な登場を決めたモデルがもう2人いました。28歳のアシュリー・グラハムと、ガーナ出身で26歳のピロメナ・クワオです。二人とも「Sports Illustrated」モデルの平均からすればかなり肉付きがいい方だということですが、それでも二コラは自信を持ってこう言います。「若ければいいとか、細ければいいという問題じゃありません。そんなものはすぐに飽きられてしまうでしょう。私たちは皆、年齢も体格も違うのです。本当の女性ってそういうものだと思いますよ」

二コラの言っていることが正しいことは、まさにこれらの写真が証明しています。

そんな二コラですが、はじめは若くて美しい女性に囲まれた環境でやはり緊張したといいます。でも、すぐに打ち解けてまるで大きな家族のように感じるようになったそうです。すでに成人している彼女の娘もまた母親を誇りに思うと言ってくれているそうですが、「それでも、これまでの最年長と言われるとなんだか80過ぎくらいに感じてしまう」ということです。

ニコラはモデルの仕事を3年前に辞めたそうですが、それでもリアルで多様な女性を起用したいと考えるキャンペーンなどのサポートを続けています。そして彼女は今、どの世代の女性も美しいという最も有名な例として活躍しています。もちろんビキニ姿でも…

そして、普段着でも。

Twitter/Quien

本当に美しいですね!他の雑誌やブランドもこの運動に追随し、「普通の女性」というスタンダードを崩していってくれればと思います。そして、彼女たちが決して奇抜な一発屋で終わるのではなく、彼女たちを含め様々な女性が登場することが普通となっていけばいいですね。3人の女性たちに拍手を送りましょう。