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幼虫が発見され、ショッピングモールは閉鎖された。9年後、建物全体が生きている。

バンコクのニューワールドモールは、ただのショッピングセンターではありません。1997年、このショッピングセンターは制御不能のボウフラの大発生によって閉鎖を余儀なくされました。その後、廃墟と化し、現在まで営業は再開されていませんが、この建物には、日々世界中からの観光客が自然の作り出す奇妙な景観を見ようと訪れているというのです。建物の中には、見たことのないような光景がありました。

Imgur/Omoi113

この建物に入ること自体、ちょっとした冒険です。建物脇の細い道路からしか入れず、緑色のトタンの囲いの中を進んでいきます。この「秘密の小道」が、建物の内部への唯一の入り口です。

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内部の様子は、苦労して建物に入るだけの価値があります。屋根が壊れて開いているので、建物に水が溜まり、無数の魚の群れが泳ぐ巨大な水族館になったのです。魚は空から降ってきたのではなく、そこに媒介する蚊を食べてもらうように鯉やナマズといった魚を放ったみたいですが、それらが大量繁殖し現在の形に至ったそうです。

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今でもボウフラは限りなく発生しているらしく、かつての伝染病の源泉は魚にとっての最高の住みかになっています。

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ショッピングセンター水族館は観光スポットとして大人気になり、建物の入り口では魚屋が商売を始めています。建物の中ではナマズ、パーチ(スズキの仲間)や鯉が豊富に泳いでいるのですから、そのすぐ脇に店を出すのは、理にかなっていますね。

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これは、自然が人間から居場所を取り戻した姿なのかもしれません。バンコクへの旅行の際には、是非お立ち寄りください!