マレーシアで瀕死の状態のオランウータンの赤ちゃんが保護される

注意:傷ついた動物のショッキングな画像が含まれます。

マレーシア・ボルネオで活動する動物保護団体「International Animal Rescue (IAR)」の職員が傷ついたオランウータンの赤ちゃんを保護しました。

発見時、職員はまるで「ミイラ化」したようなその姿を見てオランウータンの子供はすでに死んでいると考えました。しかし、そのノミとハエのたかる、やせ細った体が少し動いたことで、まだ生きていることに気づいたのです。

彼らはこのオランウータンを「ギト」と名付けました。

「動物虐待の中でも、極悪なケースでした。精神的に一番タフなメンバーでさえ、大きなショックを受けていました」職員の一人は言います。

母オラウータンは密猟者によって撃ち殺され、ギトはペットとして買い取られいたことがわかりました。ボルネオでは野生動物が密輸者によって捕獲される、あるいは殺されてしまう問題が深刻化していてオランウータンの赤ちゃんはペットとして高値で密売されています。ギトは箱の中にミルクと一緒に入れられ、一日中、太陽の下に放置されていたのです。この飼い主がどうして興味のないオランウータンを購入するに至ったかは不明だといいます。

瀕死の状態のギトがクリニックまでの9時間の道のりを耐えられるかが心配されましたが、無事にクリニックにたどり着くとができたギトは、そこで検査を受け、薬を投与されました。

ギトは寄生虫に感染し、毛も抜け落ち、肌は灰色に変色していました。また、箱の中で自分の体を強い太陽から守るために必死にうずくまっていたため、体は硬くこわばっていました。ギトは、持ち上げられてもなかなか腕を広げようとしなかったそうです。

その後、ギトは少しずつではありますが順調に回復していきます。発見から数週間後にはボールのようにうずくまることもなくなり、スタッフにも心を開いてくれるようになりました。

こちらは、今では大の仲良しとなったオランウータンのアソカと初対面したときの様子です。ギトにとって、自分以外のオランウータンと出会うのは初めてのことでした。

保護施設での穏やかな生活の中で、ギトは心の傷も癒せたのでしょうか。

そして2017年6月、ギトはようやく治療を終えることができました。

現在は、赤ん坊向けの施設を卒業し、野生へ戻るためのトレーニングを開始しています。

オランウータンはマレー語で「森の人」という意味を持つほど、人間に近い動物と考えられています。しかし近年、オランウータンの密輸は跡を絶たず、子どもを捕まえるために母親が殺され、輸送される途中で多くの子どもが死んでいます。また、オランウータンの住処である熱帯林も急激に減少し、多くの尊い生命が危機にさらされているのです。

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