ちえとくをフォローする

ジーンとくる話

警察官が頻繁に猫を見るようになった時、その後猫が何を連れてくるかは予想していなかった。

韓国第二の都市、釜山の江西(カンソ)区にある警察署です。至って普通の警察署ですが、最近になって多くの人がある動物を目当てに訪れるようになりました。

警察署前にある警備所に勤務している、猫です。

メス猫の「モーラン」がここでの勤務を始めたのは、昨年のこと。以来、警備所で暮らしながら、当番の警察官たちの仕事をサポートし続けています。名前は韓国語で「分からない」という意味だそうです。警備所の前に初めて現れたとき、名前も年も性別もわからなかったため、そう名付けられました。

そのとき警察官たちはこの猫に前にも一度会っていたことを忘れていたのです。

Youtube/SBS TV동물농장x애니멀봐

モーランと警察官たちの出逢いは、ある悲しい事故がきっかけでした。前年、3人の警察官が車に引かれてしまった子猫たちを土に埋めてやったとき、母猫のモーランはその様子を離れたところから見ていたのです。

数ヶ月後、ちょうど同じ3人の警察官が当番のときにモーランが警備所に現れました。

モーランは再び妊娠し、やがて警備所で出産を迎えます。人懐っこい猫にすでに心を奪われていた警察官たちはソファーの下に小さな「分娩室」を作り、出産にも立ち会い、子猫たちのへその緒を取るのも手伝ったそうです。

モーランと子猫たちは警察署のマスコット的存在になりました。

モーランは子猫たちの世話をしながら、訪れる人に対応する忙しい毎日を過ごしています。仕事と子育てを両立できるのは、当番の警察官たちのサポートがあるからだそうです。この通り、夜勤に出ることもあります。

SBS/TV animal farm

モーランはとても礼儀正しい「警察猫」です。嫌な顔ひとつせず、真面目に仕事をこなします 。

その仕事ぶりが認められたモーランは昨年、警察署から制服をプレゼントされました。胸元には名前が書かれたバッジもついています。

モーランは、江西区の人々も認めた立派な警察猫です。国内初の警察猫ファミリーの存在は、韓国でも大きな反響を呼びました。

制服はその後、子猫たちにも支給されたみたいです。

モーランと子猫の愛らしい様子はこちらの動画から視聴できます

モーランと子猫たちは警察署の職員、そして地域の人々に毎日なごみと癒しを与えてくれています。

警察犬ならぬ、警察猫とは珍しいですね。かわいい!