いい話:教授が投げかけた冗談のような問題から、生徒が得たのは記憶に残る学びだった

これは、謙虚さとは何かということを考えさせられるようなエピソードです。私たちは、あらゆる小さな物事や周りの人々に対して、もっと気を配るべきかもしれません。 たとえそれが、あまり目立たないところで頑張っている人だったとしても。

ある日、トップレベルの医大で講義を持っている教授が、教室に着くなり生徒たちに抜き打ちのテストを行うと言いました。生徒たちは皆嫌な顔を見せましたが、クラスで一番の成績を修めているとある生徒だけは違いました。彼には自信があったのです。彼はテストの問題を何の問題もなく片っ端から解いていき、やがて最終問題にたどり着きます。ところが、そこにはこうありました。

「この建物の清掃員の名前は?」

その生徒は思わず笑ってしまいました。何かの冗談かと思ったからです。こんな問題がテストに出るわけがない、彼はそう考えました。どうせ教授がふざけてこんな問題を作っただけだろう、と。彼は、いつもホールや教室を掃除してくれている女性を何度か見かけたことがあったので、顔はすぐ思い浮かべることができました。でも、名前まではわかりません。結局彼はその問題だけ空欄のままで提出するしかありませんでした。そのとき、他の生徒が教授に向かってこう質問しました。

「この最後の質問は、点数に数えないですよね?」

すると教授は落ち着いて答えました。

「何言ってるんだ、数えるに決まっているじゃないか。みんなも考えてみてくれ。恐らく君たちは仕事をする中で多くの人と出会うことになる。そして、その誰もが君たちにとって大切な人なんだよ。全ての人にはみんなに存在を認識してもらう権利がある。それが簡単なあいさつや、微笑みかけるだけの小さなことであったとしても」

このクラスを受けていた生徒たちは、今でもこの教授のテストのことを鮮明に覚えているといいます。ところで、最終問題の正解は…『マリアンナさん』、だったそうです。

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たとえどんな形でも、人との出会いを大切にするべきだというこの教授の教えは素晴らしいと思います。全ての人が印象に残るような仕事をしているわけではありませんが、皆、一生懸命働いています。目に見えないような裏方の仕事だとしても、それがなければ私たちの日常は大変なものになってしまうに違いありません。お互いを尊敬しあえる、そういった考え方が大切ですよね。

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