湖から伝説の名剣「エクスカリバー」を引き上げた女の子

子供時代にワクワクドキドキしながら聞いた伝説を大人になっても信じている人はあまりいないかもしれません。 とはいえ、実際には信じていなくても、いく世代にも渡って長年語り継がれてきた有名な伝説は私たちの想像力を大いにかきたてることに変わりはありません。その一つにイギリスに伝わる伝説、アーサー王(Arthur)の剣「エクスカリバー」があります。石に刺さった剣を引き抜くことができた者こそが真のイングランド王者であるという伝説の名剣です。伝説には諸説ありますが、アーサーは剣を引き抜き王となりました。数年後、重傷を負ったアーサー王はエクスカリバーを魔法の湖に投げ入れ、湖の乙女がエクスカリバーを受け取ります。魔法の湖はイギリス、イングランド地方のコーンウォール州にあったと言い伝えられていました....

 

偶然、エクスカリバー伝説の地コンーンウェル州の湖ドーズマリープールで休暇を楽しんでいた7歳のマティルダ・ジョーンズは、父親ポールからアーサー王とエクスカリバーの物語を聞き、ドーズマリープールに泳ぎに行きたいと言い出しました。ドーズマリープールの水辺でしばらく遊んでいたマティルダは水面下に何かを見つけました。剣に違いないとマティルダは言い張りました。

「まさか、どうせ柵か何かの一部だろうと思っていました」とポール・ジョーンズは当時を振り返り語ります。

「でも見てみると、それは剣だったのです。湖底に横たわっていました。夢中で手を伸ばし水中から引き上げました。」

誇らしげに発見した剣を掲げる幼い少女の写真は瞬く間にネットニュースで広まりました。

アーサー王がエクスカリバーを投げ入れたと言い伝えられる湖、ドーズマリープールは伝説が今なお色濃く残る言わば「エクスカリバーの聖地」でもあり、そんな「聖地」での発見なだけに地元新聞に記事が載ると人々の好奇心は一層掻き立てられました。

マティルダは湖の乙女の生まれ変わりなのでしょうか?あるいは未来の英国女王?偶然にも12世紀にヘンリ−1世の娘として生まれ、王位継承者であったマティルダ皇后と同じ名前であることも不思議な縁を感じますね。

とはいえ、残念ながらそうではないようです。実際に調べたところ、剣はさほど古いものではなく、おそらく映画小道具の模造刀だろうとマティルダの父親は考えているそうです。つかの間でしたがアーサー王伝説の一員となる夢を見ることができたマティルダ。今回の「発見」は本物ではありませんでしたが、気落ちすることなく、これからも神話や伝説への好奇心を大切にして欲しいですね。