女性は託児所で預かった子ども達を命懸けで守った

米国モンタナ州のローナンに暮らすマーサ・マックルーアは、子どもが大好き。 自身も5人の子どもをもつ母親であり、20年前から自宅で託児所をひらいています。

「朝の6:30にお母さんたちが子どもたちを預けに来たら、その子たちは私の子どもになるの。私は保護者として、みんなを守らなくちゃならない」

しかし実際に子どもたちを守ることになるなんて、マーサ自身も想像もしていなかったことでした。

gofundme/Martha McClure

10月7日の早朝、フランシス・ジョセフ・ジャクソンが恋人の女性を連れてマーサの託児所を訪れました。自分の3人の子どもたちを迎えにきたのです。マーサは、車から降りてきたフランシスの様子を見てすぐ、彼が酔っぱらっていることに気付きました。

フランシスはだいぶ前に子どもたちの親権を失っていました。兄弟は親戚の家に引き取られましたが、フランシスはこの子どもたちに会うことを許されていなかったのです。この事情を知っているマーサは、もちろんフランシスの要望を受け入れるつもりはありませんでした。そして、子どもたちは渡せないと彼に伝えます。しかしそれを聞いたフランシスが狂ったように暴れだし、子どもたちの目の前で殺してやるとマーサを脅迫したのです。

マーサはこのとき、子どもたちを安全な場所に移す方法だけを必死に考えていましたといいます。そしてフランシスに体当たりして彼を玄関の外に押し出すと、ドアを閉めて鍵をかけました。

gofundme/Martha McClure

しかし悪夢が始まったのは、それからでした。怒り狂ったフランシスは、外にあった三輪車を1台持ち上げ、窓に目がけて投げつけます。割れた窓から家の中に入ってきたフランシスに、マーサが勇敢に立ちはだかります。しかし次の瞬間、マーサはフランシスの21歳のガールフレンドが振り回したシャベルを思いっきり顔面に受けてしまったのです。倒れ込んだ彼女にフランシスは馬乗りになり、顔を目がけて何度もこぶしを振り落としました。マーサは、顔の骨を折られる重傷を負います。

散々殴った後、フランシスはマーサの家を物色し始めました。

gofundme/Martha McClure

その隙にマーサは警察に連絡を入れます。その間、子どもたちを怖がらせないように、殴られて腫れ上がった顔を隠しながら明るく振る舞うようにしていたといいます。

「子どもたちは何が起こったか知らなかった。私の家が、みんなの嫌な思い出の場所になるなんて嫌だと思った。子どもたちにとってここは、第2の家だったから」

腫れ上がったマーサの顔の写真は世界中でシェアされ、彼女の勇気ある行動に感動した多くの人からコメントやメッセージが寄せられました。

gofundme/Martha McClure

「自分をヒーローだなんて思ってないわ。しなくちゃいけないと思ったことをしただけ。私はこの子たちの母親なんだもの。殴られるかもしれないって思ったか?もちろん。殴られたくないって思わなかったか?もちろん思ったわ。でも、もう一度同じことをするかと聞かれたら、するって答えるわ!母親なら誰だってそう言うと思う」

フランシスとフランシスの恋人は、到着した警察に逮捕されました。子どもたちは全員、怪我もなく無事でした。怯えた子どもさえいなかったといいます。母親というのは、命をなげうってでもわが子を守ろうとするもの。強い!同じくらいの気持ちで子どもを預かってくれるマーサさんのような保育士さんがいる託児所だったら、子どもも安心して預けられそうです。

コメント

おすすめの記事