貧しくドレスも買えない17歳の女の子に最高の卒業パーティをプレゼント

世界中でそうであるように、高校の卒業はロシアのティーンエイジャーにとって一大イベントです。 特に成人年齢が18歳の欧米では、高校卒業は大人への重要なターニングポイントであり、盛大にお祝されます。

しかしロシアのノブゴロド・ニッツニー在住のリザの状況は少し違いました。2016年の夏、他の同級生達と同様に最終試験に向けて勉強に励み、卒業準備に取り組んでいた彼女でしたが、卒業パーティを楽しみにはしていませんでした。なぜなら、彼女はパーティーに参加できそうになかったからです。

リザがパーティに不参加の理由は、卒業祝典パーティの参加費が、高級レストランでの会食、旅行の費用を含めていたためだったといいます。ノブゴロド・ニッツニーの月平均給与が約37,000円にすぎないにも関わらず、一人当たりの参加費は15,000ルーブル(2016年12月現在、約28,000円)だったのです。たとえ記念すべき重要イベントであっても、たった一晩のためだけに平均月収の大半を占める15,000ルーブルを支払える余裕のある家庭ばかりではありませんでした。

リザには四人の幼い妹がいて、母親は専業主婦として育児に追われ、一家の収入は現在父親の稼ぎだけでした。一家の生活は倹約に努めなければいけませんでした。節約生活に追われる中、皮肉なタイミングでリザにとって大切なイベントが控えていたのです。両親はリザに彼女がパーティに参加できないことを伝えなければいけませんでした。娘の為にパーティ用のドレスを買う余裕すらなかったのです。多感な年頃のリザにとって、誰もが夢中になる一大イベントから締め出されることは受け入れがたいものであり、彼女の心は沈み込みます。

しかしここから物語は急展開を見せます。家族の旧知の仲の元テレビ司会者でブロガーのアレクサンダー・デミンが、気落ちしたリザの状況を知ります。彼女を助けたいとの想いから自身のブログに「こうして我々大人は子供達に貧しい人々への軽視と偏見を植え付けている」の一文とともに、アレクサンダーはリザの境遇を公開し、彼女を卒業パーティの華に変身させる手助けをしてほしいと読者に訴えかけました。

アレクサンダーの投稿は瞬く間に拡散され、シェア数は数千を超えました。そして二週間足らずの内に、約117,000円を超える寄付金が彼の元に寄せられたのです。 

パーティのための素敵なドレスに靴、美容院代に十分な金額でした。しかもそれだけではありませんでした。リザの境遇に心から同情した読者から、その他にもコンピューターを含む数々のプレセントを受け取りました。人々の善意にリザと家族は深く感動し、その記念すべき夜、リザの晴れ姿に両親は涙を抑えることができませんでした。

アレクサンダーは残った寄付金を全て使い切ることにします。リザと彼女の友人達のために船を借り、花火をに打ち上げ、一日を盛大に締めくくりました。

この特別な卒業パーティの様子をこちらから視聴できます。(ロシア語音声のみ)

良き友人と多くの善意のおかげで、一人取り残されたような気分になって落ち込んでいた状況から一転して楽しいひとときを過ごすことができました。人生にお祝い事は重要です。おめでとう、リザ!

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