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「大草原の小さな家」は40年以上前に放送された。出演者は今どうしてる?その中の一人は今映画スターになっていた!

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皆さんは「大草原の小さな家」というテレビ番組をご存知でしょうか。アメリカの開拓時代、ウォルナットグローブという小さな町に暮らすインガルス一家の物語です。今から45年前に始まったこの番組は1983年まで続けられましたが、アメリカだけにとどまらず世界的な大ヒットとなり、今でも多くの国で再放送が続けられているそうです。まさに伝説的なドラマですが、出演していた俳優たちは今どこでどうしているのでしょうか?

愛すべき一家の大黒柱チャールズ・インガルスを演じたのはマイケル・ランドンです。彼はある意味最も有名なテレビ俳優と言ってもいいでしょう。

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「大草原の小さな家」が始まる前は、彼は「ボナンザ」という別のウェスタンドラマでリトル・ジョー役を14年間も務めていました。その後1985年から1989年まで続いた「Highway to Heaven」というテレビドラマにキャスティングされますが、この番組の終了の2年後、膵臓がんにより54歳という若さでこの世を去りました。

テレビドラマ界で最も有名な母親の一人でもあるキャロライン・インガルス役を務めたのはカレン・グラッスルです。

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この番組が始まった当初、グラッスルは32歳だったそうです。その後彼女は「The Love Boat」や「Murder She Wrote」などに出演しましたが、彼女自身はテレビドラマの仕事よりも演劇や舞台の仕事の方がお気に入りだったようです。

このドラマの主人公ともいえるローラ・インガルスは、アメリカの女優メリッサ・ギルバートによって演じられました。

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ギルバートは弱冠21歳にしてハリウッドのウォーク・イン・フェームに自らの星を手に入れましたが、これは史上最年少での受賞でした。それ以降彼女は様々な番組にゲスト出演し続け、キャスティングされたテレビ番組「Let’s Dance」は大きなヒットを記録します。また2008年から2010年まで上演されたミュージカル版「大草原の小さな家」では、なんと母親のキャロライン役を務めています。

ギルバートにはまた、才能豊かな兄弟がいます。妹のサラは「ロザンヌ」や「ビッグバンセオリー」などのテレビドラマに出演、弟のジョナサンは「大草原の小さな家」で嫌われ役のウィリー・オルソンを演じています。

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ローラの姉のメアリー・インガルス役を担当したのは、メリッサ・スー・アンダーソンです。

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現在55歳のメリッサは、「大草原の小さな家」以降担当してきた役はちょっとした登場人物など端役ばかりだったそうです。ただその美貌はいまだに健在で、あのウォルナット・グローブにいた女の子の面影は今でもしっかりと残っています。

インガルス一家の末っ子キャリー・インガルスは、実は2人の女優が交代で演じていたというのをご存知でしたでしょうか。双子の姉妹リンゼイ・グリーンブッシュとシドニー・グリーンブッシュの2人がキャリー役を担当し、変わりばんこに登場していたそうです。

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2人は「大草原の小さな家」の放送後はいくつかテレビコマーシャルに登場したそうですが、その後学業に専念するため芸能界を引退していったようです。

テレビ放送の最期のシーズンでは、シャナン・ドハーティー演じるジェニー・ワイルダーが加わりました。

ドハーティーのキャリアが一気に開花したのは90年代に出演した「ビバリーヒルズ青春白書」で、その後は「チャームド〜魔女3姉妹〜」にもプルーという名前の魔女役で登場しています。以来主にテレビドラマの世界で活躍してきたドハーティーですが、現在は乳がんの闘病のため活動を休止しているそうです。

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不愛想ながらも愛されるキャラクターのエドワーズおじさんヴィクター・フレンチが演じました。

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フレンチはシーズン途中で別のテレビドラマ「Carter Country」に出演するためいったん番組を離れますが、やがて再びウォルナットグローブに戻ってきています。

「大草原の小さな家」の終了後、彼はマイケル・ランドンと共に「Highway to Heaven」に出演しますが、その直後の1989年に肺がんのためこの世を去ったそうです。

「大草原の小さな家」では本当の意味での「悪人」は出てきませんが、恐らくハリエット・オルソンは憎まれ役だったといえるかもしれません。

この役を演じたキャサリン・マグレガーは、まさにこのハリエットというキャラクターを伝説的な存在にまで高めた功労者といえるでしょう。ウォルナットグローブの登場人物の中でも、ここまで視聴者に嫌われながらも、同時に愛されたキャラクターというのは他にいません。現在93歳となったキャサリンは、この番組の終了と同時にテレビの世界を去り、演劇と自己啓発、そしてヒンドゥー教へと傾倒する人生を歩んでいるそうです。

ハリエットの夫ネルス・オルソンは、そんな妻に翻弄される印象的な登場人物でした。

この役を演じたリチャード・ブルは、まさにこの「大草原の小さな家」が役者キャリアのピークでした。というのも、この番組の前後に彼が出演したのはテレビドラマのほんの端役に限られ、唯一の大きな仕事は前述の「Highway to Heaven」に数エピソード出演したのみでした。彼は2014年に89歳で亡くなっています。

オルソン夫妻の娘ネリーは母親譲りの性格の持ち主で、周りをイラつかせる天才というキャラクターでした。

ネリー役を務めたアリソン・アーングリンの印象は非常に強く、彼女はこの役でいくつもの賞を受賞したほどでした。中には、番組終了から30年以上も経って発表される賞さえあったそうです!アリソンは80年代に役者としての活動を休止したといいますが、56歳の現在はエイズや児童虐待などの撲滅キャンペーンに参加したりと精力的に表舞台に登場するようになっています。時にはスタンダップコメディを行うこともあるそうです。しかし、過去の栄光は彼女にとって完全に忘れ去られた記憶の中の出来事というわけでもないようです。というのも彼女は自伝を出版しているのですが、その中でかつての共演者でもあるメリッサ・スー・アンダーソンについて辛辣な批判を展開しているのです。劇中でも仲の良くなかった2人でしたが、まさかその確執が現実世界でも2人の大女優の間に未だに横たわっているとは驚きですね。

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インガルス一家は常に新しい家族のメンバーを募集していました。2人目となる養子としてやってきたのはジェイムスです。

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この役を演じたジェイソン・ベイトマンは当時弱冠12歳、当然これが彼にとってのテレビデビューでもありました。あの可愛かったジェイムスが、後に「ジュノ」や「ハンコック」、「モンスター上司」などに出演することになるなど、一体誰が想像したでしょうか。ハリウッドでも一流と言われる彼のキャリアは、すべてウォルナットグローブから始まったのです。

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いかがでしたか?素朴で温かいウォルナットグローブでの日々を思い返していると、なんだか温かいココアを片手にブランケットに包まりながらあの懐かしいドラマにまた浸りたい…そう思う人も多いのではないでしょうか。