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この女性は妊娠している。父親は彼女の一人息子だった。

架空の家族ではなく、実在する家族におきた嘘のような本当の話です。

イギリス、ドンカスター在住のカイル・ガッソンは27歳。彼の住む街はイギリスの中でも保守的な地域に位置しています。それでもゲイとして生きることを決意したカイルは、同性愛者であることを家族、友人たち、そして職場でもカミングアウトしました。その後、彼はたくさんの試練に立ち向かうことになります。

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カイルが何よりも欲しかったのは子どもでした。長年抱いていたこの願いは、いつしか彼の中では決意となっていました。しかし養子縁組や代理出産への期待は、惜しくも打ち破られてしまいます。関係当局へ必要書類を全て提出して申請を行ったものの「ライフスタイルが安定してない」という曖昧な理由から審査をクリアできなかったのです。同性愛者である彼に対する差別があったと考えられました。

どうしても諦めることができなかったカイルは、ある画期的なアイディアを思いつきます。それは彼の母を巻き込んだ、信じられない計画でした。

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なんとカイルは自分の実母アン・マリーに代理出産を頼み込んだのです。

アン・マリーさんは、ためらうことなく一つ返事で息子のお願いを承諾します。カイルの精子と、ドナーに提供してもらった卵子で人工授精が行われ、それがアン・マリーさんの子宮に移されました。法律の隙間を突いた画期的すぎる方法でした。

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そして2014年7月に息子マイルス君が誕生しました。カイルにとっては一生忘れることの出来ない幸せな一日となりました。しかし、その後彼の家族を待ち受けていたのはさらなる難題でした。

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代理出産で誕生したマイルス君は、法的にはカイルの息子ではなく弟で、アン・マリーさんの息子という位置づけになっていたのです!

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親権者変更を求めた戦いは、それから1 年も続きました。

医師がカイルとマイルス君の関係を証明した時点では、マイルス君はカイルとアン・マリーさん2人の息子、というとんでもないことになっていた時期もありました。

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そしてついに今年の3月、カイルはマイルス君の養父として正式な父親になることが認められました。晴れて父親になりマイルス君を抱く幸せそうなカイル、彼は次のようにその思いを語っています。

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「ついに僕にも息子ができ、嬉しい気持ちでいっぱいです。セクシュアリティーは関係ありません。子どもを養う経済力と時間、そして愛する気持ちされあれば、きっとうまくいく。僕はそう確信しています。僕のマイルスを見てください!本当に大事なことがいったい何なのか、関係当局は気付いたのではないでしょうか」

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家族は今でも周りやネットなどで批判されているといいます。しかし誰でも親になる権利がある、という彼の考えに共感したの人も少なくないはずです。

倫理やモラルに絡んだトピックでしたが、カイルがしたことに対してあなたはどう思いましたか?友達とシェアして、みんなの意見も聞いてみてください!