43200回レイプされた16歳の少女、強制売春撲滅運動の活動家となる

カルラ・ハシントは、12歳のときに恋をしました。相手はカルラの住む町へ高級車に乗ってやってきた年上の紳士的な好青年で、車のセールスマンしているとのことでした。 彼はカルラに花束やチョコレート、ドレスを贈り、彼女をプリンセッサのように大事にすると約束してくれます。貧しい機能不全の家族で育ったカルラにとって、これは夢のような出来事でした。彼に駆け落ちを持ちかけられたときも、カルラは迷うこと無く承諾しました。それが人生最大の失敗だとも知らずに.....。

YouTube/Nuestra Tele

カルラには王子様のように思えたこの男は、実はぽん引きだったのです。カルラのような少女たちに贈り物や現金をちらつかせて近寄り、そのままさらって売春を強制し、ときには人身販売業者に売り飛ばすということを繰り返していました。当時22歳だった男は、12歳のカルラを人身売買のメッカと呼ばれるテナンシンゴへと連れて行きます。カルラにとって悪夢の日々が始まりました。

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それから4年もの間、カルラは売春を強制されていました。最初は泣いて叫びましたが許されず、何も感じないようにずっと目を閉じて事にあたっていました。毎日朝の10時から深夜まで働かされ、1日最低で20人もの客を相手にしていました。カルラを買った客の多くは、地元の警察官や牧師、そして政治家たちでした。業者は、逃げられないということを露骨な形で少女たちの頭に刷り込んでいたのです。逃げたくても、逃げる先が分からない...。カルラは、彼女を誘拐した男から殴る蹴るなどの虐待も受けており、15歳のときにはその男の子どもを生んでいます。子どもを人質に取って売春を強要するのも、売春業者の手口でした。

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カルラは2008年、16歳の時に救助されました。逃げるのを手伝ってくれたのは、彼女に同情した客でした。その後、カルラはボランティア団体が管理する施設に保護されます。解放された後、カルラはとんでもない数を算出しました。解放されるまでの4年間で約43200回もセックスを強いられていたことに気づいたのです。戦慄的な数字でした。

カルラは解放されて以来、未成年者の売春撲滅を人身販売・強制売春撲滅を呼びかける運動に参加し続けています。1人でも多くの人にこの現実を知ってもらい。1人でも多くの少年少女を救いたい。カルラはさまざまな場面で証言台に立ち、自分の体験したことを伝え続けています。カルラの証言は、アメリカの性犯罪者登録制度であるHR515の成立にも貢献しました。

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カルラは現在23歳になりました。活動を続けている彼女ですが、自国メキシコではこれを好ましく思わない者が多く、彼女は常に危険にさらされています。「朝起きた時、夜まで生きていられるかが分からない」

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テナシンゴでは子どもの人身売買が頻繁に行われていて、警察も見て見ぬ振りをしています。地元の政治家たち同様、警察も組織飼いされているなど汚職率は非常に高く、カルラのような活動家の命が危険にさらされることもあります。それでも、少女・少年たちを救出・解放する活動を止めるわけにはいかないのです。

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こちらは、カルラを紹介したニュース番組の動画です。(スペイン語音声のみ)

いたって平和な日常に生きる私たちにとっては異次元からの話のように思えますが、カルラの経験したことは紛れもない事実です。これが世界の現実かと思うと、怒りと共に悲しみがこみ上げてきます。カルラの活動を応援すると同時に、1人でも多くの被害者たちが助け出されることを心から願っています。

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