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結婚式を挙げた夫婦。19日後、結婚式の写真を見た伴侶はある異常に気がつく。

バージニア州在住のジャスティスとジェレミー・スタンパーは家族と友人に囲まれ、素敵な結婚式を挙げました。二人は式の思い出をいつまでも大事に心にしまっておくものと互いに信じていました。しかし、結婚式からわずか週間後、夫妻の生活だけでなく、大切な思い出まで変えてしまう出来事が起こりました。

Youtube/NBC News

ジャスティスが自動車事故に遭ったのです。

事故によりジャスティスの車は大破し、彼女自身も重傷を負いました。病院で意識を取り戻したジャスティスは心的外傷後ストレス障害 (PTSD)を発症、会話もままならない状態でした。

さらに、ジャスティスが記憶喪失の状態であることが判明します。事故の5週間程前からの記憶が短期間とはいえ完全に失われていたのです。

ジェレミーにとってはまさに青天の霹靂でした。妻が自分と結婚したことを覚えていなかったのです。ジェレミーが結婚式の写真を見せても、ジャスティスは何一つ思い出すことができませんでした。夫婦の大切な思い出が失われたことに、二人は大きなショックを受けました。

Youtube/NBC News

記憶喪失によって失われた思い出に代わり、新しい思い出を上書きする以外に解決策はないとジェレミーはある決意をします。ジャスティスが二人の美しい結婚式を覚えていないのであれば、もう一度式のやり直しをしなければいけないと考えたのです。しかし式にかかる費用は高額です。しかも金銭的な問題だけでなく、準備に時間もかかります。自力ではとても無理だとジェレミーは痛感し、何らかの援助を受けることにしました。そこで地域に向けてジャスティスに起きた出来事を公開したところ、驚くべき展開が待っていました。

支援の輪は広がり、金銭面はもちろん、ボランティアによる花の提供やテーブルセッティング、メークアップ、ヘアセットの申し出を受けることができました。いつの間にか寄付金額は10,000ドル(2016年12月現在、日本円で約118万円)近くにも達し、式に必要な物が全て無償で提供されました。

最初の結婚式からちょうど一年後、ジャスティスとジェレミーは再び結婚しました。ジャスティスにとってはまさに初めての式であり、彼女が夢に描いていたかのような素晴らしい式となりました。ジェレミーの計画に抜かりはありませんでした。二人は自然豊かな美しい州立公園で、過去のつらい体験を一掃するかのような記憶に残る感動的な式を挙げました。

二人が乗り越えた体験についてこちらから視聴できます(英語音声のみ): 

忍耐と愛、そして献身でもって、ジェレミーはジャスティスにとってだけでなく、二人にとって大切な人生の一大イベントである結婚式の思い出を取り戻すことができました。ジェレミーの決断力と愛情には頭が下がります。こちらまでポジティブな気持ちにさせてくれますね。