社会実験 貧しい子供と裕福な子供で大人たちの態度がガラリと変わる

特に大都市に暮らしていると、自分勝手な人々に囲まれてしまったような感覚を覚えることがあります。街の通りの喧騒の中を皆がまるで目隠しをしているように歩き回っている、そんな印象を受けたことは誰もがあると思います。人々は、他人が障害物であるかのように道を急いでいきます。助けを求めている人がそこにいたとしても、目もくれずに皆通り過ぎていくのです。しかし、もしそこに親を見失った迷子の子供が佇んでいたらどうでしょうか?

「人ごみの中に佇む子供たちに対して、社会はどのような態度を見せるか?」

これを調査するべく、グルジアの首都トビリシを舞台にユニセフが社会実験を行ないました。6歳の子役の女の子「アンナ」に「綺麗な格好」と「汚れた格好」をさせて大人達の反応を見るというものでした。アンナは店に入って他人の近くに座るよう指示されています。それぞれの大人達の反応が、さまざまな真実を伝えます。

実験はアンナが泣き出してしまった時点で止めざるを得ませんでした。

きれいな服を着たアンナには「いくつなの?」「この近くに住んでるの?」「迷子になっちゃったの?」と訪ねてくる大人たちがいた一方、薄汚れて貧乏そうなアンナは完全に無視され続け、ファーストフード店ではある男性に「この子を外につまみ出してください」と言われてしまいます。

もちろんこのシチュエーションは作られたものですが、それでも人々からの扱いにアンナは思わず恐怖を覚え、泣いてしまいました。アンナだけでなく、このような場面に置かれれば誰もがそうなってしまうでしょう。実験後のインタビューでアンナは「みんな私にあっちいけって言ってきたの」「悲しくなった」と言っています。見る側の私たちも、何だか悲しい気持ちにさせられますね。

結論は「不平等」。ユニセフには、人々からこのような扱いを日常的に受けている多くの子供たちに目を向けてもらいたいという思いがあります。路上生活を続けながら、アンナと同じように社会からつらい扱いを受けている子供たちはたくさんいます。大人たちは、街を歩く時の目隠しを取り外し、周りにもう少し気を配るべきではないでしょうか。別に特別大変なことが必要なわけではありません。やさしい言葉をかけてあげたり、微笑みかけてあげたり、あるいは手を差し伸べてあげたり…...そんな簡単なことでも、助けを必要としている子供たちにとっては本当に大きな支えになるはずです。

この不平等と戦いましょう。

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