事故により寝たきりとなった女性が伝える力強いメッセージ

26歳になるフィンランド人のジャスミン・ブリトニーは普通の若い女の子とは違います。数年前に起こった事故の結果、首から下が麻痺してしまい、車いすでの生活を余儀なくされているのです。大変なことも多いですが、ジャスミンは自らの障害と向き合うためある趣味を見つけました。

Youtube/LandonProduction

ジャスミンは毎日4時間以上をかけて準備します。彼女は、バービーやブリトニー・スピアーズ、シンデレラ、ディズニーの「アラジン」に出てくるジャスミン姫など、彼女にとっての様々なアイドルからインスピレーションを得ます。そして、そのアイドルと同じ格好をするのです。この作業は時間だけでなくお金もかかります。ジャスミンは昨年だけで合計15000ドル(約160万円)もこの「趣味」に費やしたといいますが、彼女にとってこれはなくてはならないものなのです。

「私の中に秘められたバービーやおとぎ話のお姫様の世界を引き出すことで、自信を取り戻すことができます。」幼いころからスパイスガールやディズニーのお姫様に憧れていたというジャスミンは話します。今でも変わらず少女の頃の気持ちを持ち続けている彼女ですが、少女時代に突然の終わりをもたらしたのは数年前に起こった事故でした。

Youtube/The Royal VideoMag

「あれは美しい夏の日、ちょうどお小遣いをもらってすぐでした。」ジャスミンは当時を思い出しながら話します。1998317日、9歳だったカタリーナ・コスキランタ(ジャスミンの本名)は、タクシーに轢かれました。彼女の体は23メートルも飛ばされたといいます。タクシーの運転手はよそ見運転をしていたということで、気づいてブレーキをかけた時はすでに遅かったのです。少女はすぐに病院へ緊急搬送されました。

Youtube/Security Camera

ジャスミンが病院で目を覚ました時、彼女は自分の体の感覚がなくなっていることに気づきました。「両親の表情を見て、何かがおかしいということに気づきました。」ジャスミンは話します。一命をとりとめたことは奇跡と呼ぶべきものでしたが、結果として脊椎に深刻なダメージを負い、治療は絶望的でした。家族は一生懸命ジャスミンをサポートしてくれたといいます。ジャスミンの兄弟である当時14歳のヤンネと24歳のサトゥは、病院にいる彼女に向けて様々なおとぎ話を話して聞かせてくれました。

人工呼吸器をつけ、体が麻痺してしまった状態でベッドに横たわっていたジャスミンは、このとき決心します。人生や夢をあきらめるのではなく、子供のころに彼女自身が憧れたヒーローとなって、同じように障害と闘っている人々の力になろう、と。彼女の介護士であり良き友人でもあるヘンリッカは、彼女の介護に加えて化粧やドレスアップも手伝ってくれています。ジャスミンは、サポートしてくれる友人に対して本当に感謝しているそうです。

彼女は髪の毛のセットアップや化粧にとどまらず、ついには正式に名前も変更しました。「ジャスミン・ブリトニー」という名前はもちろん、彼女の大好きな2人のスター、ブリトニー・スピアーズとジャスミン姫から取っています。「完璧にバービーの格好をして、ハイヒールを履くまでは絶対に外出しません。もちろん実際に歩けるわけではないんですけどね。」ジャスミンは話します。彼女のオシャレは奇抜な趣味を超えて、様々な問題を抱える人々にとっての希望のシンボルとなっているのです。ジャスミンは今、ファッションデザイナーになるための勉強を続けているといいます。彼女はまた、自らのFacebookページやYoutubeチャンネルを通じた啓蒙活動に加え、脊髄損傷の治療のための募金活動も行っています。

Youtube/Taska

ジャスミンのファッションについてあまり興味がないという人も、彼女の自信と強い気持ちは称賛せざるを得ないのではないでしょうか。このような深刻な障害を克服しようと努力できる人はあまり多くありません。ジャスミンの「変身」は、自分の夢を決してあきらめてはいけないというメッセージを私たちにも伝えてくれています。

ジャスミンの物語についてこちらから視聴できます(英語音声のみ):

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