嫉妬してしまうほど仲良し!重度障がい者のロシア人男性がチャットで出会った美人妻

グレゴーリ・ブルトフは、ロシアのウラジオストクに暮らす一家の次男として産まれました。 近所でも評判になるほど大きな赤ん坊だったグレゴーリは、夜泣きはするものの、かわいい家族のアイドル的存在でした。

facebook/Grigory Prutov

しかし夜泣きが気になりグレゴーリを病院へ連れて行った両親は、医師の診断結果に衝撃を受けます。息子が筋萎縮の一種、脊髄性筋萎縮症(SMA)を抱えていることが判明したのです。これは遺伝性・神経原性の難病で、著しい関節の拘縮や筋力の低下、進行すれば呼吸不全に陥る可能性がある病です。現在のところ根本的な治療法は存在しません。このときグレゴーリの両親は、息子には持続的な医療ケアが必要になること、余命があと5年であることを告げられたそうです。

グレゴーリの両親は、余命を告げられた息子の命を諦めるわけにはいきませんでした。病気とその治療法について学び、効くと噂されるものがあれば片っ端から試しました。しかし努力も虚しく、不治の病は進行し続け、やがてグレゴーリの成長は止まり、筋力は失われ、やがて歩くこともままならなくなると、車椅子での生活を余儀なくされます。

instagram/prutov.gregory

しかし当初の医師の予想に反して、グレゴーリは着実に年齢を重ねていきます。余命と言われていた5歳を超え、10歳、15歳の誕生日を無事に祝い、やがて、体重はわずか20キロしかありませんでしたが、20歳の誕生日を迎えることができました。大きな障害とさまざまな不自由を抱えながらも、グレゴーリは両親の元で、現在も元気に暮らしています。

体をほとんど動かすことができないため、彼は幼い頃からほとんどの時間を自宅で過してきました。地域の同年代の人との交流も少なく、10代の頃は特に孤独を感じることが多かったといいます。そんな彼が外の世界に繋がるツールとして活用していたのがインターネットです。ネットを使えば、世界中どこにいる人とでも会話を楽しむことができました。

グレゴーリは外出することに対して、とても消極的でした。家の外に出れば人の目線は避けられません。人の目を気にせずに時間を過せる家を、出る必要性も感じなければ勇気もありませんでした。グレゴーリは自分が、障害を持つ人にありがちな、遮断され隔離された生活を送っていることに、安心と満足、そして諦めと悲しみが入り交じった複雑な想いをずっと抱えていました。

それもそのはず、グレゴーリはずっと女の人との出逢いを夢見ていたからです。

facebook/Grigory Prutov

ある日気分が落ちていたグレゴーリは、発作的にネットの掲示板に苛立ちと孤独をぶちまけました。

「自分が絶対に手に入れることができないことを考えると、悲しくなることがある。この美しい世界を、僕は思う存分に楽むことができない。川や海で泳ぐことができない。痛みを感じずに草の上を転がることができない。友達の荷物を持ってあげることもできない。

facebook/Grigory Prutov

「自分の大切な人たちの世話をすることも、彼らを喜ばせることもできない。嫉妬されたり、自慢されたり、そうやって誰かに愛されることも、僕はきっと経験することがないのだろう。恋人を抱きしめることも守ることも、彼女と踊ることも、花束やプレゼントを贈ってあげることもない。

facebook/Grigory Prutov

「自分の息子や娘を育てる機会に恵まれることもない。婦人科での面会にバラの花束を持っていって『愛してるよ!』と叫ぶこともない。きらびやかな結婚式もなければ、花嫁を抱えて新居の敷居をまたぐこともない。」

facebook/Grigory Prutov

胸を圧迫されるような内容の投稿から約二か月後、グレゴーリの人生は大きな転機を迎えます。それはある女性とのチャットから始まりました。カザフスタンに暮らすアンナという女性とチャットをしているうちに、グレゴーリは自分と彼女に共通点が沢山あることに気づきます。二人とも芸術と文学を愛するロマンチストでした。

やがてグレゴーリは自分がアンナに惹かれ、自分が彼女に恋をしていることを自覚しはじめます。どうやらアンナの方も彼に気持ちがあるようでしたが、グレゴーリは二人の関係がチャット以上に発展するなど、想像はしてみたものの、期待はしていませんでした。 

facebook/Grigory Prutov

グレゴーリは自分の気持ちをアンナに伝えるべきかを悩みました。彼にとってそれは同時に、自分の病気や障害についても彼女に伝えなければならないことを意味していたからです。その後も数週間悩んだあげく、グレゴーリはついに勇気を振り絞って自分の写真を添えたメッセージをアンナに送りました。グレゴーリにとって生まれて初めての愛の告白でした。

すぐ戻ってきたアンナからの返信に、グレゴーリは椅子から転げ落ちそうになります。ロシアにいる彼の元を訪れたい、とアンナのメッセージには書かれていたのです!こうして3000キロの距離を越え、アンナがグレゴーリの暮らすウラジオストクまでやってきました。

facebook/Grigory Prutov

グレゴーリとアンナは意気投合します。そしてお互いへの愛情が本物であるところ確認したところで、ほどなくして結婚を決めました。

親族だけを集めた小さなウェディングがウラジオストクで行われると、ロシアのメディアでこのカップルの話が大きく報じられることになります。多くの人はグレゴーリに嫉妬していたようで、アンナのような美しい女性がどうしてグレゴーリのような男性を選んだのか、このカザフスタンの女は気がオカしいのではないか、という失礼きわまりない話題でロシアは盛り上がりました。

facebook/Grigory Prutov

グレゴーリとアンナは世間の意見は無視するようにしているそうです。また、お互いへの愛を世間に説明する必要も感じていません。この姿勢がこれまた多くの人の支持を集めているようです。

facebook/Grigory Prutov

グレゴーリとアンナの仲良し夫婦っぷりは、二人のSNS上にアップされる写真や夫婦のコント(?)などを公開しているYouTubeチャンネルの動画などからも伺えます。お互いに最愛の伴侶を見つけ、この上なく幸せだということを自信を持って世界に発信し続けています。

これからの二人を、心から応援しています!末永くお幸せに!

出典

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