父親からの「最後のプレゼント」は、移植への意思表示だった

大切な人が突然倒れ、回復の見込みがないことを医師から告げられたとき、あなたの家族はどんな決断をするでしょうか?心の準備もままならぬ状況で何が一番なのかを考えるのは、とても難しく辛いことです。

これから紹介するのは、移植医療の啓発を行うグリーンリボンキャンペーン事務局が2015年に公開した「2%の奇跡」と題された3分のドキュメンタリームービーです。お父様の命が残り僅かであることを宣告された悲しみのなかで、いのちを「つなぐ」ことを決断した家族の物語です。

決断する勇気をあたえてくれたのは、お父様が亡くなる前に用意していた「最後のプレゼント」でした。

お父様が亡くなった後、腎臓と角膜が4人の方に移植されました。突然の死に家族は悲しみましたが、移植コーディネーターからレシピエントの方の状況を聞くことで、どこかでお父様が生きているような気持ちになれたそうです。

「私は、父が臓器提供できて良かったと思っています。家族としては、ただ悲しいだけではなく、何か違う道が開けたような感覚でした。
そこで、私は自分の経験から臓器移植についてみんなに知ってもらいたい、家族に寄り添えるような仕事がしたいと思うようになりました。」

今の自分があるのは、父の臓器提供があったからだと語る娘さんは、現在は看護師として働きながら、移植コーディネーター、終末期の家族看護について勉強をしているそうです。

Facebook/greenribbon.jp

日本では、およそ14,000人が臓器移植を待ち続けています。しかし臓器提供によって救われる命は年間わずか300人ほどで、移植を受けられる人は2%しかいません。脳死になるのは全死亡者の1%しかいないこと、意思表示カードを持っていない人が多いことなど、さまざまな理由がありますが、日本では、他の国に比べても実際にドナー登録や移植への意思表示している人は非常に少ないのが現状です。

臓器移植の意思表示はされていますか?意思表示カード以外にも、健康保険証、運転免許証、インターネットでも表示することができます。「提供しない」という意志も等しく尊重され、意志はもちろんいつでも変えられます。奥様の誕生日にとは言いませんが、今度、家族で一緒に臓器提供について話し合う機会を作ってみてはいかがでしょうか。

あなたの大切な人にもシェアしてください。移植医療への理解、臓器提供の意思表示の輪を広めましょう。より多くの命が救われることを願って。

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