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娘に安全な玩具をあげたと信じて疑わなかった母。しかし娘が手に握るその玩具の危険に母は気づいていなかった。

アメリカで2016年から継続して大流行中の玩具、ハンドスピナー(指スピナー)はご存知でしょうか?ハンドスピナーは、自己免疫疾患を患い、娘の遊び相手をすることが困難な状態になった母親が作ったおもちゃです。娘を楽しませるために母親が発明した商品でしたが、今ではアメリカの子供達の間で大ヒット、爆発的な人気を博しています。教室で、自宅で、遊び方のレッスン動画がYouTubeで出回るほど、巷を席巻しているアイテムです。

ハンドスピナーはベアリングが内蔵された中心点を指で持って、回転を加えて遊ぶという比較的シンプルな玩具です。より力を加えれば一層早くスピンさせることができます。一見、危険とは程遠い印象のこの玩具ですが、数日前、SNS上をショッキングなニュースが駆け巡りました。それはハンドスピナーの知られざる危険性について注意を促すものでした。

テキサス在住のケリー・ローズは、この玩具によって危うく娘を失いかけるところでした。 他の子供達と同様に、娘のブリトンもハンドスピナー遊びに夢中でした。5月のある土曜日、スイミングスクールから車で帰宅中、ハンドルを握っていたケリーはブリトンが座る後方座席から奇妙な嘔吐のような音がすることに気づきました。何事かと後ろを振り向いたケリーが目にしたものは、真っ赤な顔で口から大量のヨダレを垂らす娘の姿でした。

娘は辛うじて発声できる状態で、自分の喉元を指差し何かを飲み込んだということを伝えました。ハンドスピナーの一部を口に入れ、誤って飲み込んでしまったのでした。パニック状態に陥りつつも、ただちに車を停車させケリーはハイムリック法を試みましたが、うまくいきません。緊急医療施設へと急ぎ車を走らせました。

駆けつけた先のテキサス小児病院で医師はブリトンの食道に詰まった金属の部品を発見しました。異物を除去するにあたり、全身麻酔をかけられた状態で内視鏡を使った除去処置が施されました。

幸いにもブリトンは完全な窒息状態を免れ、恐ろしい試練から生還することができました。適切な遊び方を知らない幼い子供にとって、ハンドスピナーは誤飲のリスクのある玩具だということを目の当たりにしたケリは、世間に向けて注意を呼びかけることにしました。

「今回の一件から保護者の方々に注意を促したいと考えています。現在流行中のハンドスピナーは広く一般に流通しており、あらゆる年齢の子供達が持っているかもしれません。しかし、全てのスピナー商品が年齢に応じた注意を記載しているわけではありません。ベアリングパーツはちょっとした衝撃で簡単に抜けるため、もし小さなお子さん(8歳以下)のいる場合、ハンドスピナーは危険な誤飲を引き起こす可能性のある玩具であるということを常に念頭に置いてください」

 

幸い、娘のブリトンは、命を落とすことなく、危険な事故から生還することができました。ハンドスピナーの潜在的な危険性について呼びかけるケリの今回の忠告が、幼い子供を持つ保護者への注意喚起となりますように。幼い子供はときに予想外の行動をとります。一見安全な玩具に見えても、安全に使用するために保護者が常に注意を払うことは大切です。