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恐ろしい体験に見舞われた7人。3番目の写真は忘れ難い。

多くの人々にとって戦争とは、最後の砲撃が止み、残った全兵士が帰還した時点で終戦を迎えると受け止められています。しかし実際の戦争体験者にとって、戦争終結後も戦争の影響に苛まれる生活は終わりを告げることはありません。記憶など精神面へのダメージだけでなく、戦場から重傷を負って生還した兵士と家族のその後の人生は戦争によって大きく様変わりしてしまい、二度と以前と同じ生活に戻ることはできません。この世間にはあまり知られていない、痛ましい現実を写真に切り取る活動に写真家のディビッド・ジェイとジェームス・ナクトウェイは取り組んでいます。こちらで紹介する写真はアフガニスタンとイラクに従軍した兵役経験者を撮影した、印象に残る作品です。

戦闘終結後もなお止むことない戦争の影響を被り続ける兵士の現実について訴えかける作品です。多くの兵士同様に、兵役から帰還した作品モデルとなった兵士達は前線に配置されていたというわけではありません。戦闘地域では前線以外の部隊でもその危険と隣り合わせです。そして生きて故郷に生還することができても、従軍経験者の中には心身ともに生涯戦争の負荷を生涯背負い続けるケースも多々見られます。

もちろん、戦争犠牲者は兵士ばかりではありません。ひとたび戦争が起こると、罪のない多くの一般市民が巻き込まれ、重傷を負い命を落とします。戦争体験者として苦難を体験するのは兵士だけではないのです。