定年後ゼロからパソコンと絵画を始めた元技術者。13年かけて辿り着いたアートのあまりの表計算っぷりに、ビルゲイツ氏もひっくり返る?!

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何かを始めるのに遅すぎるということはないー

よく耳にする言葉ですが、皆さんはこの言葉にどのような印象を受けるでしょうか。心のどこかでその言葉を信じている一方で、やはり多くの人が、「今さらどうしようもない」と思う気持ちを振り払えず、一歩を踏み出せずに過ごしているのではないでしょうか。

今回紹介するのは、定年後にゼロから始めたあるもので才能を激しく咲き乱れさせた男性です。その名も、堀内辰男さん。一体この男性は、何の分野でその才能を開花させたのでしょう。

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それは、絵画です。堀内さんは、コンテストで3年連続入賞を果たすなど、華々しい功績をあげています。これらは、堀内さんの作品の数々です。

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熟練の腕を感じさせますね。
「数学や設計の知識を活かして複合的にアートを掘り下げていきたい」と語る堀内さんは、これらの作品をすべてオートシェイプ機能を使って制作しています…そう、これらはなんと、すべて表計算ソフトのExcel上で描かれた作品だったのです。

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堀内さんはもともとバリバリのエンジニアとして電機メーカーに勤務していました。しかし定年を迎え、パソコンを購入してみたことが全ての始まりだったと言います。時間を持て余し一日中パソコンをいじっているうち、かつて会議資料で見たカラフルなグラフや模式図が頭に蘇ってきたそうです。「これで絵が描けるのではないかー」そう閃いたのが、2000年のことでした。やると決めたら曲げない性格、堀内さんはエクセル絵画に没頭し始めます。

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しかしその道のりは決して平坦なものではありませんでした。決心したは良いものの、堀内さんはパソコンにも絵画にもほとんど触れたことがなかったのです。そこで堀内さんは目標を立てます。最初の3年で、とにかくエクセルに馴染む。次の3年で、バラエティ豊かな画面を作る。次の3年で、絵画らしい作品にする。そして最後の1年で、「本物の絵」にする。壮大な、10年越しの計画でした。

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堀内さんは、その後5、6年間苦心しながら作品を積み重ねていました。そんなある日、転機が訪れます。堀内さんの熱心に作品作りに取り組む姿を見た長男が、「オートシェイプでお絵かきコンテスト」への出展を提案してきたのです。決して自信があったわけではありませんでしたが、応募してみたところ、結果はグランプリ。エクセル絵画をこれほどまでに高い境地に持ってきた人物は、堀内さんだけでした。その作品は傑出していたと言います。そのあとも、堀内さんは破竹の勢いで快進撃を続け、現在の「エクセル画家」の地位を確立したのです。地元の群馬では、エクセルアート教室も開催しています。

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そんな堀内さんの言葉は、胸に響きます。
「定年近くになってくると、人は社会で自分の築き上げてきたポストに固執したくなると思うんだよ。でも、自分を一旦真っ裸にして取り組んで、得られた結果が正味の自分なんだよね」
今さらやったって無駄だよ…と思って一歩が踏み出せずにいる人は、結局のところ「正味の自分」と向き合うのを恐れているのかもしれません。そんなプライドは簡単に捨てされるのだということを、堀内さんは実証しています。これからも巨匠としてエクセルアート界を牽引していくことでしょう。

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堀内さんの描画プロセスは、Youtubeでも公開されていますので、興味がある方はぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

出典

Sony

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