25歳の母親は逃げる前に子供たちにキスをした。その後、まさか呼吸をしていない子供たちを見ることになるとは思っていなかった。

Facebookに投稿された動画は、恐ろしい光景を捉えていました。雷が鳴り響き、叩きつけるような雨が降る中、横転し濁流に流されそうになっている乗用車を数人の男性が囲んで必死に止めようとしています。車の中には、幼い子供たちが閉じ込められていました。

人々の叫び声が聞こえてきます。車の中には水が流れ込み、車内に取り残された2歳の女の子アディソンと4か月の男の子マーシャルが、チャイルドシートに逆さの状態で固定されたまま溺れかけていました。

「息をしていないぞ!」

「誰か早く助けを呼べ!」

女の子たちの父親、フィリップ・オッチェルトリーを含む数人の男性が後部座席のドアと格闘しますが、水圧でドアを開けることができません。

車が流されそうになるのを必死に抑えながら、ようやくマーシャルとマディソンが車の両サイドから引きずり出されます。動画には、ぐったりとした状態で息をしていない子供たちの姿が捉えられています。

側に止められた車両の荷台の上に運ばれ、すぐに心肺蘇生が施されます。

「頑張れ!」

「息をしろ!」

そして、数十秒後....弱い泣き声が聞こえてきます。水を吐き出した子供のどちらかが呼吸を始めたのです。

「咳をしたぞ!」

この間、映像には音声しか記録されていません。カメラを構えていた男性が、人工呼吸を行うために携帯をポケットに入れたためです。子供たちが上手く水を吐ききれていないのか、もう一人がまだ呼吸をしていないのか、近くで女性が祈りを捧げる中、必死に人工呼吸が続けられます......。

こちらが、一部始終を記録した動画です。

その後、子供たちは到着した救急車で病院へと運ばれていきました。二人とも無事、一命を取り留めています。

家族はその日、迫り来る竜巻から逃れるため、妻と子供たちを車に乗せて自宅から避難する途中でした。しかし数キロは走った所で車が流され横転、運転席と助手席にのっていたフィリップと妻は自力で抜け出すことができたものの、子供たちが中に取り残されてしまったのです。

現場近くにいた人々が力を合わせ、ギリギリのところで子供たちを助けだすことができました。

「人生では予期せぬことが発生する......。マーシャルはすっかり元気になって、アビーの方も意識を取り戻している」事故後、フィリップはFacebookのページにそう報告していました。

救出劇を捉えた動画は再生回数は、すでに3000万回を超えています。この日、子供たちの救助にあたった人々は、その後も医療費支援を呼びかけるなど、不運に見舞われた家族をサポートする活動を行っています。

マーシャルとアビーはその後無事に回復し、5月の初めに退院を迎えることができました。

「あの日現場で家族を助けてくれた人たち、祈ってくれた人たちに心から感謝している。大変な思いをしたけれど、息子と娘は助かって今では何事もなかったように元気にしている。ありがとう」(フィリップ)

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