【水族館のミステリー】数十年後の海を案じて亡き元館長が残した、不気味な水槽の中をのぞいてみると….

「水族館」は老若男女を問わず多くの人が訪れる素敵な場所です。そこでは可愛いイルカやアザラシ、色とりどりの魚たちや巨大なジンベエザメまで、ありとあらゆる海の生き物に出会うことができます。 彼氏・彼女とのデートで行ったり家族と休日を過ごしたり、目的は様々ですが娯楽施設として長らく親しまれています。

鹿児島市にある「いおワールドかごしま水族館」もそんな水族館のひとつです。年間の来場者数は60万人を超える水族館では、黒潮を再現した巨大水槽や、南西諸島の海をそのままもってきたかのような展示を通じて鹿児島の海の生態系を垣間見ることができます。

そんな楽しい水族館の順路を最後まで進んでいくと、来館者はある小さな水槽に出くわします。その水槽に近づいて中をよーく覗いてみると、ある不可解な点に気づきます....。

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その小さな水槽の中には魚も、その他の海の生き物も一匹たりとも見当たリマセン。縦130センチ、横110センチ、奥行き12センチの水槽には、海藻や岩なども全く存在せず、「水」以外何も入っていないのです。

背景は怪しく光るダークブルーで、物々しい雰囲気が漂っています・・。水槽を眺める来館者は、まるで底のない深海へ続く扉の前に立っているような錯覚を覚えます。

実は、この小さな水槽には「沈黙の海」という名がつけられており、隣にはある詩が飾られています。そしてその詩には、海を愛して止まなかった、今は亡き元館長・吉田啓正さんの人類へメッセージが込められているのです....。

Flickr/tetzl

まずは水槽の隣に飾られている詩の内容をご覧ください。 

Twitter/touka371

「生き物たちの歌が聞こえていた海」がいつのまにか「なにも聞こえない」死の海になってしまった....まるで人類がむかえるであろう未来を暗示ているかのような詩です。

Twitter上では「かごしま水族館はこの水槽を見にいくようなもの」「考えさせられた」「こわい」といった「沈黙の海」を見た人たちのコメントが多数投稿されています。

感じたことは違えど、インパクトのある展示であることは間違いありません。

元館長の吉田啓正さんがこの水族館の開館当初に設置を決めた「沈黙の海」は、生命に満ち溢れている青い海が我々人間の手で破壊されていく現状に警鐘を鳴らしています。

国連の発表したデータによると、現在世界の海には1億トンを超えるプラスチックのゴミが漂っており、太平洋には日本の国土面積の4倍に相当するゴミの島が浮遊しているとのこと。

Flickr/countblackula

海をこよなく愛した吉田さんがこの水槽に託した「美しい海を未来の子どもたちのために残していこう」という想い。この水槽を眺めていると、なんだか吉田さんのそんな声が聞こえてくる気がします。

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