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ドアの後ろにモジャモジャの犬が寝そべっていた。16キロもの毛が剃られた後、全く違う姿になった!

ラザラスは7歳になるグレート・ピレニーズのオスです。産まれてから最近まで、ラザラスは小屋の中に閉じ込められた状態で生活しており、食事もたまにしか取ることができない環境にました。太陽の光を浴びたことも新鮮な空気を吸ったこともなく、小屋にあった干し草で一人で遊ぶことしかできなかったのです。

飼い主は重い病気にかかっており、ラザラスの世話をすることができない状態となっていったため、ついに近所の人が動物救助に助けを求めました。救助のため小屋に到着した救助隊員たちは、ドアの奥で山のようにたまっていた汚物をどかさないと中に入れないような状況だったといいます。何とか小屋に入ることができた救助隊員たちですが、彼らはそこでさらに衝撃的な光景を目にすることになります。

Facebook/Amanda Brooke

小屋の中で草やフンにまみれて立っていたのは、一見すると毛の塊にしか見えない犬でした。これまで処理をしてもらうこともなかったこの子の毛は荒れ放題に伸びていたのです。当時ヘルパーとして現地で立ち会ったジェシカ・キンチェロ―によると、この犬の毛をとにかく切り落としていった結果、取り除かれた毛の量は何と16キロにも及んだそうです。

ラザラスははじめのうちは怯えているようでしたが、「すぐに落ち着きを取り戻し、毛がなくなったことで楽になったということに気づいたようでした」ジェシカは話します。

大量の毛が取り除かれた結果、そこに残っていたのは全く見た目の違う犬でした。

重い毛が無くなってすぐはバランスが取れずにふらついていたラザラスでしたが、すぐに生まれて初めて芝生の上を歩くという体験に興奮します。

「ラザラスは人間に触られても怖がりはしませんでしたが、やはり人馴れしてない分、違和感があったようです。でも、すぐに私たちとも打ち解けることができました」ジェシカは当時を思い出しながら話します。

その後ラザラスはビッグ・フラッフィー・ドッグ・レスキューという動物保護団体に引き取られました。そこで判明したのは、彼の尻尾の骨が骨折しており、身体には腫瘍がいくつかできているということでした。現在ラザラスはバージニア州に住む家族の元でリハビリを受けており、やがて新たな飼い主が現れるまでの準備を重ねているとのことです。

この動画は、ラザラスが自由のためのはじめの一歩を踏み出した時の様子です。

現在、ラザラスはこれまで得ることのできなかった愛情をたっぷり受けながら元気に暮らしています。苦しい時間を耐えてきた彼が幸せを見つけることができて本当によかったですね!

プレビュー画像:©Facebook/Big Fluffy Dog Rescue