ちえとくをフォローする

レスキュー

ルーマニアで発見された子犬たちは不必要に苦しめられた。しかしそこへ来た男性が何のためらいもなく犬たちを連れて帰った。

この動物虐待のニュースはルーマニア全土を震撼させました。何者かによってタールに漬けられた子犬たちが、道端に放置されて息絶えようとしていたのです。生命に対する冒涜に、憤りを感じます。

この子は特にひどい状態でした。毒性のあるタールに顔全体を覆れ、耳も目も塞がれていたのです。子犬たちに誰がこんな事をしたのかは、分かりませんでした。

そのまま動物権利活動家による早期の発見されていなければ、子犬たちは身動きが取れないまま、その場で命を落としていたでしょう。

動物保護団体ス「カイ・ファウンデーション・フォー・アニマルライツ」設立者のカタリン・パヴァリウは、子犬たちを連れ帰り、一匹ずつ丁寧にタールを落とし始めました。

子犬のため薬剤は使えないため、作業は何時間もかかりました。根気よく、慎重に作業を続けます。

タールが毛にあまりにしつこく絡んでいたため、毛がごっそり抜けてしまった箇所もたくさんありました。

やがて子犬たちはタールから解放され、毛は少し失ったもののすっかりきれいなりました。

しかし、その後もしばらく最初はエサを食べようとしなかったそうです。心底怯えていたのです。

現在は、すっかり元気になり、カタルンのアパートで仲良くじゃれ合っています。毛も生え戻りつつあります。カタルンは今、この子たちが安心して暮らしていける、愛情あふれる里親家庭を探しているそうです。

この4匹の子犬たちにハッピーエンディングが待っていたのは、本当に嬉しいことです。すべての人が愛犬家になる必要はありません。しかし、全ての命に対する尊敬や畏れの気持ちを持って生きてもらいたいものです。抗う力を持たない、罪もない動物への虐待は、病的で残虐な行為だという他ありません。