13歳の少年が自殺:両親は息子の物語を語る

ダニエル・ジョセフ・フィッツパトリックが自身の命を絶ったのは、8月11日、14歳の誕生日の数週間前でした。 ベルトで首を吊っている弟を見つけたのは、17歳の姉のクリスティンでした。両親のモーリーンとダニエル・サーは悲嘆に暮れながらも、この心が粉々に砕けるほど悲しい息子の話を公開しなければならないと考えました。ダニエルは、いじめにあっていたのです。

Facebook/Fitzpatrick

両親は少年が書いた何ページにもわたる遺書を公開しました。そこには、ダニエルの通うカトリック系の学校の6年生のクラスメートや友人たちが、どういった経緯で突然彼を標的にするようになり、どのように毎日いじめられていたかが綴られていました。 

「僕がホーリー・エンジェルズ・カトリック・アカデミーで経験したことを伝えたくてこれを書いています。

最初は良かった。たくさんの友人がいて、成績も良くて、素晴らしい毎日だった。でも引っ越して、戻ってきたら変わっていた。以前の友人は僕と口をきかなくなり、僕のことが気に入らないようだった。6年生のテストがあったとき、僕の"友だち"のアンソニーは落第点で僕も落第点だった。

アンソニーは僕に八つ当たりしてきた。アンソニーは僕の事を、ジョン、マルコ、ジョセ、それからジャックと一緒にからかった。僕がアンソニーと喧嘩になると、みんな僕を殴るのをやめたけど、怒ったジョンはやめなかった。結局、僕は小指のレントゲンを撮る羽目になった。ジョンと喧嘩して小指を骨折したんだ ... 」

ダニーと呼ばれていたダニエルは、体重、成績、それからほかの男の子のように強くないからという理由でからかわれたと書いています。「もう諦めた。先生はみんな何もしてくれなかった。なんにも」

Facebook/Daniel Fitzpatrick

「息子のことは、彼がどんだけ苦しんだかも含め、世界中の人の知るところとなりました」ダニエルの父親はフェイスブックに投稿した18分間のビデオで声を詰まらせながらこう言います。「どんな子どもも私の息子の苦しみを味わってはなりません」その悲痛な録画の中で父親は、妻とともにダニエルが抱えていた問題を校長に伝えた際、真剣に取り合ってもらえなかったと訴えています。「私たちが受けた回答は、ダニエルが受けたものと同じでした『大丈夫ですよ、カウンセリングは受けていますか?もう少し頑張らなくちゃ、ダニー。きっとすぐにいじめは終わりますよ』」

Facebook/Daniel Fitzpatrick

父親のダニエル・Sr.は、ダニーが遺書の中で名前を出した少年たちの親に対して強い口調で語りかけます。「これから一生涯、昼も夜も毎日あなた方の子どもたちを守り、抱きしめ続けてください。私にはもうそうしてあげる息子がいません。あなた方の小さな獣たちが私から息子を奪ったのです。妻からも、ダニーの姉妹からも。ダニーは親切で、優しい子でした。意地悪とはまったく無縁の子でした。『お父さん、おはよう』と言う息子の声をもう一度だけ聞きたい。そして『おはよう』、『愛しているよ』と、毎日息子に言っていたことをもう一度だけ言ってあげたいのです」

Facebook/Schnitzelhaus

深い悲しみに打ちひしがれながらも、ダニエル・フィッツパトリックの家族はこの物語が、死という悲惨な結果をも招くことがあるいじめ問題にもっと真摯な対応がなされるよう願っています。13歳の少年の命を取り戻すことはできません。しかし、いじめの被害者の声に耳を傾け、支えてくれる人がいれば、悲惨な運命から子どもたちを救い出すことができかもしれないのです。

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