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ストーリー

故障した車を運転していた男性は、三角警告板を持っていなかった。代わりに彼が使ったものを見て、警察は笑いをこらえることができなかった。

一度でいいから高級なスポーツカーを駆ってドイツのアウトバーンを爆走してみたい…クルマ好きの人たちならば誰もがそう思ったことがあるのではないでしょうか。ドイツのアウトバーンには一部の区間を除いて速度制限が設けられていないため、自分の神経がついていける限りどれだけでもスピードを出すことができます。しかも、アウトバーンの特徴はそれだけにとどまらず、他の国ではあまりない独特なルールも存在しているのです。アウトバーンを走るという夢を叶えたいと考えている人は、このルールをよく調べてから出かけるようにしましょう!

アウトバーンの独特なルールとは、万一車が故障した場合など、高速道路上で自動車を停止させる場合、停止していることを後続の車に示すため、赤色の三角停止表示板を設置しなければならない、というものです。これは日本でも一般的に使用されるもので、2009年から三角表示板の設置は義務化されています(積載義務および購入義務はありません)。しかし実は世界的に見ると、三角掲示板の使用を義務付けている国は日本とドイツ以外にはほとんどないようです。意外な共通点です。

Safety Triangle Included

そんなドイツのアウトバーンで、あるとき一人のドライバーがベルリンの西90キロほどにあるマグデブルクという町の近くを車で走っていました。ところが車が故障してしまい、路肩に止めた瞬間、彼は三角表示板を持っていないことに気が付きました。彼は必死に考えます。後続の車のドライバーに何とかして警告しなければ…そこで彼が取り出したのは、先ほどスーパーで購入した中から最も赤いと思われたもの…そう、赤ピーマンです!

やがて現場に警察官たちが到着しましたが、この「新鮮野菜による警告」を見た瞬間大爆笑したそうです。頭が固くて融通が利かないというイメージがどうしてもあるドイツの警察ですが、ユーモアのセンスはちゃんと備えてくれていたようで、必死で機転を利かせたこのドライバーに対し罰則を与えることなくそのまま解放してくれたということです。ときに突然のひらめきがピンチを切り抜ける力を与えてくれることがあります。まさに「必要性は発明の母」といった感じですね!