ちえとくをフォローする

ネットで話題

自分のハサミがお湯で茹でられていると気づいたザリガニ。次に取った勇気ある行動に惚れずにいられない!

いつの時代も、ヒーローはいるものです。それはどこからともなくやって来て、私たちに希望を与えてくれる存在です。そして先日、そんなヒーローが中国でまた誕生しました。それは小さな真っ赤なヒーローでした。

その動画が中国のソーシャルメディアに投稿されたのは5月28日のことでした。動画はすぐさま60万以上の再生回数を記録し、瞬く間に世界へ拡散されていきました。中国では日常的にザリガニが食されており、動画に収められていたのも、その何気ない日常の一幕だったに違いありません。

Crayfish

WeiboユーザーのJiukeさんがいつものようにザリガニ鍋を楽しんでいたところ、そこには鍋のフチで生きようと必死に足掻くザリガニの姿が…しかし片方のハサミはグツグツと煮える高温の鍋で茹でられてしまい、どんどんと鮮やかな赤色に変色していきます。

しかし次の瞬間、生存本能がこのザリガニをある勇敢な行為に駆り立てるのです!

なんと自らのハサミをもう一方のハサミで切断したのです。
生きるか死ぬかのギリギリの状況で、自らの腕を犠牲にしてでも生き延びるための選択でした。

この勇敢な選択に、ネットユーザーも「真のヒーローが誕生した」と感動を禁じ得なかった様子。

この話には続きがあります。撮影したJiukeさんはこのザリガニの男気に胸を打たれ、おいしくいただくはずだったザリガニに新たな道を用意します。鍋の具材にするのはやめて、自宅に連れて帰って水槽で飼育することにしたのです。

そう、このザリガニはそのハサミひとつで全く新しい人生(ザリガニ生)を切り開いたのです!

crayfish

岩に挟まれてしまった自分の腕を切断し生き延びた登山家のアーロン・ラルストンを地で行くようなザリガニですが、生存本能の強さはどの生物にも共通しているものなのですね。ちなみにザリガニが自分のハサミを自分で切り落とす行為は「自切」と言い、身の危険などが迫ったとき、自らハサミを切り落として避難する習性があるそうです。そしてハサミは脱皮を繰り返すことでまた形成されていくんだとか…私たちも、身の危険が迫ったら、多少の犠牲を払ってでも身を引くことが大切かもしれません。命ある限り、いくらでもチャンスはあるのですから。